しばしば明るみに出る各地の警察の不祥事。2015年11月、北海道警でも警察官33人が虚偽の調書を作成していたことが明らかになり、大きく報道されました。しかし報道の裏側を探ってみると、道警が「身内への甘すぎる体質」を隠していることがわかります。不祥事を連発し、それでもなお情報を隠蔽しようとする北海道警に、執拗に食い下がったライターの戦いの記録を公開します――(全4回)。 ※以下は小笠原淳『見えない不祥事 北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート)の第一章「その秋、道警は『異常事態』だった」からの抜粋です。 数が合わない! 編集部の玄関を出て右に折れると、階段の手前に郵便受けがある。鍵を挿し込んで半回転させると、2つに折り畳まれた分厚い『北海道新聞』が入っていた。 題字のすぐ横、縦書きの活字に、目が釘付けになった。 第1面に、堂々たる見出しとカラー写真。前日午後に謝罪
![「訓戒」で身内を守る北海道警の隠蔽体質 軽微な不祥事と断じ、事実を隠す](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/04618b20bfd08a626713b1075fc153e50e1d0371/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F1%2F1200wm%2Fimg_219814faa963977ec81c320a444204d760506.jpg)