前回に引き続き、systemd-journald(以下、journald)について解説します。今回はrsyslogとの関わりを中心に、journaldを見ていきます。 journaldによるログの受信とrsyslogへの転送 systemd環境ではjournaldがシステムやサービスのログを一手に集めています。一方で、Ubuntuでは従来からのログ収集・格納サービスであるrsyslogが現在も稼働しています。おそらく、後方互換性のためと筆者は考えています。 詳しくは後述しますが、実際にはsystemd環境ではjournaldがまずシステム上のログを受け取り、必要に応じてrsyslogへログを転送しています。 たとえば、journaldは/dev/kmsgを通じてカーネルログを集めていますし、/dev/logより従来のsyslog宛てのログも集めています。もちろん、ネイティブのjournal