男性なら誰でも背筋が寒くなっただろう。2月1日、大阪の市営地下鉄御堂筋線で起きた痴漢でっち上げ事件は、電車の中で自分がいつ、痴漢に仕立て上げられるかわからない現実を目の当たりにした。被害者役で泣き崩れるマネをした女。「お尻触りましたよね」と目撃者を装う男。2人は一体、どんなカップルだったのか。 出会い 虚偽告訴容疑で書類送検された女は無職で31歳。髪は肩にかかる程度で、印象はいわゆる「普通の女性」。当時は大阪市中央区のマンションで1人暮らしをしていた。 女は今年1月下旬、大阪・ミナミで若い男に声をかけられた。 この男が事件の主犯、甲南大4年(無期停学処分)の蒔田文幸被告(24)=虚偽告訴罪で起訴=だった。京都市山科区に自宅があった蒔田被告は、その日のうちに女のマンションに転がり込んだ。 同棲を始めた直後、2人は恐喝を企てる。 「美人局(つつもたせ)」だ。 出会い系サイトで知り合った男性を交