2003.4.1更新 Copyright(c) Ritsumeikan Univ. All rights reserved. このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学独立研究科事務室 TEL(075)465-8375
目次 序章1 レトリックが受けもっていた二重の役わり 序章2 レトリック、修辞、ことばのあや 第1章 直喩 第2章 隠喩 第3章 換喩 第4章 提喩 第5章 誇張法 第6章 列叙法 第7章 緩叙法 本書のなかのおもなレトリック用語 おもな引用文献 あとがき 佐藤信夫 または言葉への信頼 -佐々木健一 序章1 レトリックが受けもっていた二重の役わり レトリックまたは修辞はことばの表現に特別な効果を発揮させる技巧という意味でつかわれている。文章に強弱のついたことばの模様が生まれる。たとえことばの模様が意識的に読まれることがなくとも、読者に快不快、退屈や反感を抱かせたり、あっけに取られることがあれば、白けもさせる。 レトリックのはたらきには弁論のための説得と魅力的な表現がある。修辞学は古代ギリシャ以来討論に勝つための弁論術として注目されてきた。そして多くの人々によ
ウガンダの小さな村に生まれ、兄弟たちと共に両親の愛情を注がれ成長した少年は、白黒写真の中で無気力な目をして銃を向けていた。 アメリカ留学中、歴史の授業の中で私はその写真と出会った。少年は十歳の時、ゲリラに村を襲われ、誘拐され傭兵となるべく訓練された。彼等によって少年の両親は殺され、兄弟たちも行方不明だという。少年の写真についての説明は口頭でされ、時間にしてみればわずか五分程度であった。しかし、その五分間は私の脳裏に焼き付き、離れられなくなっていた。 現在、紛争が起こっている多くの国で子供たちが兵士として使われている。その数は三十万人に達したといわれている。子供たちは様々な理由で紛争に加わってくる。殺された家族のための復讐や、保護のために自ら兵士に志願する子供も少なくない。しかし、誘拐される子供たちはさらに多い。誘拐されるのは少年たちだけではない。性的奉仕のため十代前半の少女たちでさえも
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