(文=水野詩子/コラムニスト・ライター) 女子テニス世界2位の大坂なおみ(23=日清食品)が大会前の宣言どおり、5月30日に行なわれた全仏オープン1回戦後の記者会見を拒否。その後2回戦の棄権し、うつ病に苦しんでいたことも公表した。 観月あこは悪評だらけ…錦織圭は“第2の船越”にならないか 大坂選手がうつ病であったと公表してからは、厳しい言葉を残していたコメンテーターなども態度を軟化させているが、それでもやはり大坂選手の姿勢に違和感を感じている人も多いようだ。 ■うつ病告白で論点がすり替わった もちろんアスリートが常にプレッシャーと共にあり、否応なき批判にも耐えていることは理解できる。大坂選手の心身の回復を心より望んでいるが、だからこそ彼女が何かを発信すればするほど、彼女のメンタルを追い詰める結果になっていることが皮肉であると思うとともに、哀しくも思う。 筆者は、アスリートの心身に負担をかけ