クリックして拡大する茨城県など4県産のホウレンソウとカキナの出荷停止の影響か、それ以外のホウレンソウも売れ残りが目立った=22日午前、東京・築地市場(緑川真実撮影) 食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質(放射能)が検出され、政府が21日に福島県と北関東の計4県に出した一部農産物の出荷制限。東京都中央卸売市場の築地市場(中央区)では22日、これらの地域の野菜の売れ残りが顕著となり、「このままではつぶれる卸もでる」と悲鳴が上がっている。 22日早朝、市場にある青果部の場内には、政府の出荷制限指示に間に合わなかった茨城県産ホウレンソウや、売れ残った福島県、北関東産の野菜がうずたかく積まれていた。市場のホームページによると、築地市場は、都内11市場では大田市場(大田区)に次ぐ1日当たり約1200トンの青果を取り扱っている(平成20年)。 卸売業の佐藤修一さん(54)は、「出荷制限になったホウレ