印刷 AIJ投資顧問に業務停止命令を出したことを発表する自見庄三郎金融相=24日午前9時38分、国会内、仙波理撮影 独立系の投資顧問会社、AIJ投資顧問(東京都中央区、浅川和彦社長)が企業年金から預かった約2100億円の資産の大半が無くなっていることが24日、わかった。資産が外部にさらに流出することを避けるため、金融庁は同日、金融商品取引法に基づき1カ月間の業務停止命令を出した。 金融庁と証券取引等監視委員会は今後、年金資産の大半が無くなった原因が、運用の思惑が外れて出た損失なのか、AIJによる無断流用なのか、などを調べる。調査の結果次第で刑事告発も辞さない構えだ。 AIJは金融庁に「失われた額や理由は説明できない」と報告しているという。AIJの代理人の弁護士は24日午前、「現在、(金融当局の)検査を受けている最中なので話すことはできない。話せる状況になれば、きちっと説明する」と話し