堺市は、浜寺駅前(堺市西区)と恵美須町(大阪市浪速区)を結ぶ路面電車・阪堺電気軌道阪堺線に2013年春に初めて導入される低床式車両(LRV)の購入費用に充てるため、寄付金を募っている。100年の歴史を持つ阪堺線を盛り上げるのが狙いで、車両の愛称も公募している。(南省至) LRVは76人乗りで、電停と車両の床面の段差は8センチ。外装は古墳群を連想させる緑を基調に、堺出身の茶人・千利休が追求した「わび茶」をイメージした茶色がかった白(白茶色)に塗る。座席に木綿の布に花などの文様を染め出した堺更紗(さらさ)をあしらい、ブラインドもすだれにするなど、内装には和風を取り入れる。 現在の車両は、ドア内部のステップと車両の床までの段差が約50センチある。利用者から改善を求める声が上がっていたため、高齢者や子どもにも乗りやすくすることで利用を促進する。 車両の購入費用約2億5000万円のうち、国が3分の1