米国の計算機学会として知られるACMが主催したクラウドコンピューティングのシンポジウム「ACM Symposium on Cloud Computing 2010」(ACM SOCC 2010)が6月10日、11日にインディアナ州インディアナポリスで開催されました。 基調講演では、セールスフォースのアーキテクチャの解説が行われました。複数の利用者のデータを1つのデータベースに格納しているセールスフォースのクラウドでは、どのようなデータベース構造で、また検索のオプティマイズなどはどうしているのしょうか? (この記事は「セールスフォースのアーキテクチャ(物理アーキテクチャ編)~ Podによるスケールアウト」の続きです) マルチテナントとしてのデータベース構造と最適化 セールスフォースの内部でOracle RACを使っていることは説明したが、すべてのユーザーが共有するデータベースで、どのような構
IT専門誌の契約記者、大手携帯電話会社での新ビジネスの企画やマーケティング業務を経て、1999年にジャーナリストとして独立。ICT技術の進歩にフォーカスしながら、それがもたらすビジネスやサービス、社会への影響を多角的に取材している。得意分野はモバイルICT(携帯ビジネス)、自動車/ 交通ビジネス、非接触ICと電子マネー。現在はジャーナリストのほか、IRIコマース&テクノロジー社の客員研究員。2008年から日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(COTY、2009年まで)、モバイル・プロジェクト・アワード選考委員などを務める。 トヨタ自動車の豊田章男社長ほか、キーパーソンへのインタビューを中心にまとめた『TOYOTAビジネス革命 ユーザー・ディーラー・メーカーをつなぐ究極のかんばん方式』、本連載(時事日想)とITmedia プロフェッショナルモバイルに執筆した記事をまとめた『次世代モバイルストラ
昨日、さくらインターネットからクラウドコンピューティングに最適化した国内最大級の郊外型大規模データセンター(DC)を北海道石狩市に建設すると発表があった。 このニュースでさくらインターネット(3778)の株価はストップ高(11.8%)だったらしい。めでたいことだなと。まだできてもなく、2011年秋に竣工予定だというのにここまで株価が上がるのか。まあ、国内の都市型データセンターとか、クラウドコンピューティングをパズワードに使ってしのいでいるところよりはましだろう。 しかしGoogleが月を追いかけるクラウドを構築していると知れば、果たして安泰としていられるだろうか。 それにしても、できてもいないデータセンターにこれほどの期待がかかるなら、Googleが進めているSF的とも思える計画を知れば考え方も変わるだろうか。このモノの見方は、クラウドコンピューティングをエネルギーと見なすか、単に仮想サー
「クラウドは一時のバズワードでは終わらない」。クラウドの動向を長く注目してきた野村総合研究所 情報技術本部 技術調査部 上級研究員 城田真琴氏はこう指摘する。いよいよ本格化するクラウドだが、サービス提供ベンダーが増えるにつれて競争も激化している。ITロードマップセミナーSPRING 2010「最新IT動向と企業情報へのインパクト」で城田氏は、クラウド市場の動向、注目の製品群、さらにクラウド時代のベンダーとの付き合い方について語った。 競争の激化で低価格化が進むクラウドサービス 城田氏はまず、パブリッククラウドサービスの動向について言及。IaaS、PaaSのレイヤで大手がこぞって低価格競争に入っており、「マイクロソフトの参入が大きく影響して、パブリッククラウド大手の仮想サーバ料金は1時間10円が標準になっている」状況だと指摘。さらにこれで頭打ちではなく、「今後はますます利用料金の低下が期待で
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く