体調不良のため休養していた落語家の桂歌丸さんが11日から東京・国立演芸場で始まった公演で高座に復帰し、怪談ばなしを披露しました。 歌丸さんは30年以上前から夏の恒例として国立演芸場に高座に上がっていて11日の公演では怪談ばなし「怪談乳房榎」を披露しました。高座に上がった歌丸さんは「入院生活が続いたため足の筋肉が落ちてしまって正座が苦しい」と冗談めかして話していましたが、声色や表情で緊張感を漂わせた熟練の話芸で1時間にわたって客席の人たちをひきつけました。 訪れた70代の男性は「元気な姿を見ることができて、私も元気になりました。背筋がぞっとするような場面があり、物語に吸い込まれていく感じがしました。これからももっともっと頑張ってほしいです」と話していました。 歌丸さんが出演する公演は今月20日までの10日間行われます。