温水洗浄便座は、今や家庭だけでなく職場や街なかの公共トイレでも備えているところが多くなりました。 「温水洗浄便座は、お尻を清潔にするにはよいものです。痔の予防やケアの面でも、肛門の周りを清潔にしてくれるため、痔の患者さんで使って楽になったという人もいます。 ただ、なかには誤った使い方でトラブルを招いてしまっている人も少なくありません。医学用語ではありませんが、専門医の間では“温水洗浄便座症候群”と呼んでいます」(草間先生) 草間先生によると、温水洗浄便座の普及とともに“温水洗浄便座症候群”の患者さんも増えたといいます。 草間先生が指摘する使い方は次の通り。 ・温水を10秒以上当てる→5秒以内に ・水圧が高い→弱めに設定 ・温水の温度が高い→温(ぬく)めの温度に設定 ・温風を長時間当てる→ペーパーでおしぶきしてから軽く乾燥 「スッキリ感を求めて洗いすぎになっていることが多いようです。肛門周囲