「バブみ」「誤字る」「とりま」……。大人世代からすると若者言葉は意味不明なパラレルワールドだ。日常生活に欠かせないツールとなっている無料コミュニケーションアプリのLINEでも独特の若者言葉が飛び交い、中高年世代にはちんぷんかんぷんといった表現も多い。『若者言葉の研究 SNS時代の言語変化』(九州大学出版会)を発表した宇都宮大学講師(現代日本語学)の堀尾佳以さんは「若者言葉は生成と消滅の繰り返し」と指摘する。(取材・文=鄭孝俊) 【一覧】高校生が選ぶ「大人が使うとイタい流行語」5選 90年代から若者言葉を収集して分析してきた堀尾さんは「私はテレビで『コク(告)る』という言葉を聞いて衝撃を受け若者言葉の研究を始めました。現在では使用されていなかったり、同じ発音の語彙でも違うものが出てきていたりと、若者言葉には実に多くの変化が見られます」と話す。例えば「コピる」「コク(告)る」は90年代に使用さ