将棋の八大タイトルで最も歴史の古い「名人戦」の第1局が東京で行われ、挑戦者の藤井聡太六冠(20)がタイトル4連覇を目指す渡辺明名人に勝ち「名人」獲得の最年少記録更新に向けて好スタートを切りました。 「名人戦」七番勝負は5日東京で開幕。2日目の6日、先手の渡辺名人がきのうの対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」から再開しました。 互いに1時間を超える長考を挟みながら攻めの機会をうかがう中、終盤にかけて藤井六冠が持ち駒を繰り出して攻撃を仕掛けます。 これに対し、渡辺名人は持ち時間をほぼ使い切ったあとも粘りを見せますが、午後8時39分、110手までで投了。「名人戦」初挑戦の藤井六冠が初戦を白星で飾り、タイトル獲得に向けて好スタートを切りました。 藤井六冠は、今回のタイトル戦を制すると、谷川浩司十七世名人(61)が持つ「名人」獲得の最年少記録を40年ぶりに更新するほか、羽生善治九段以来の「七冠」を