12月22日に放送された漫才日本一を決める『M-1グランプリ2019』(ABC・テレビ朝日系)で優勝を果たしたのは、無名のダークホースであるミルクボーイだった。無骨な外見の彼らが披露した漫才はうねるような大爆笑を巻き起こし、ファーストステージでは『M-1』史上最高得点となる681点を記録。最終決戦でも勢いそのままに審査員7人中6人の支持を得て栄冠を手にした。 ミルクボーイの漫才はなぜ大ウケしたのか。どこが面白かったのか。以下、その理由について漫才の内容を紹介しながら分析していく。 松本も絶賛!「行ったり来たり漫才」の魅力 決勝で彼らは2本の漫才を演じた。基本的なフォーマットはいずれも同じだ。駒場孝が1つの話題を提示して、それを軸に会話が進んでいく。1本目の漫才では、駒場が「母親が好きな朝ご飯を思い出せなくて困っている」と言う。相方の内海崇は、駒場の母親が好きな朝ご飯を言い当てるため、彼女が
