教皇から神の民にあてた手紙 「一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しむのです」(一コリント12・26)。大勢の未成年者が、あまりに多くの聖職者と奉献生活者による性的虐待、パワーハラスメント、モラルハラスメントのために味わった苦しみにあらためて触れるにつけ、聖パウロのこのことばはわたしの心を激しく揺さぶります。それは、苦痛と無力感を伴う根深い傷を、ほかでもなく被害者に、しかしそればかりか家族と共同体―信仰共同体か否かにかかわらず―全体に負わせる犯罪です。起きてしまったことに鑑みれば、謝罪と、与えた被害を償う努力が、十分になることなど決してありません。今後について考えれば、このような事態が二度と繰り返されないようにするだけでなく、その隠蔽や存続の余地を与えない文化を作り出す努力をするほかありません。被害者とその家族の痛みは、わたしたちの痛みでもあります。ですから、未成年者と、弱い立場の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く