イーガン・ジョーンズ・レーティングスは3週間前、米国の格付けを引き下げた。しかし、注意を払う人はほとんどいなかった。 ペンシルベニア州ハーバーフォードに本拠を置き、1995年から格付けをしている同社のショーン・イーガン社長は「S&Pによる格付けの記事はあらゆる新聞の一面に載った」と語った。 同氏が失望したのは、スタンダード&プアーズ(S&P)が米国債の格付けをそれまでの「AAA(トリプルA)」から「AAプラス」に引き下げたニュースは世界を震撼させたが、イーガンによる格下げはほとんど無視されたことで、このことは大手3社が格付け業界を支配していることを示している。 証券取引委員会(SEC)への報告によると、マグロウヒル傘下のS&P、ムーディーズのムーディーズ・インベスターズ・サービス、それに仏フィマラックの子会社フィッチ・レーティングスが格付けしている企業、自治体、国、その他の債務は約2