漫画感想, 評価A+志村貴子先生の作品。帯やアニメサイトの説明に言わせれば「男の子になりたい女の子」と「女の子になりたい男の子」の物語。以下、ネタばれなし。 まずはじめに。この作品は『「男の子になりたい女の子」と「女の子になりたい男の子」の物語』ではない。二人は登場人物であり、かつ、登場人物でしかない。主人公ではあるかもしれないが、決して、中心人物ではない。 この作品を『「男の子になりたい女の子」と「女の子になりたい男の子」の物語』として片付けることは、例えば、ONE PIECEを『ゴム人間の物語』として片付けること、それに等しい、いや、それ以上に乱暴な行為となる。そのようにしか私には思えない。 最新刊まで通読した時点での私の主な感想は、このようになる。 この作品について、積極的に、私に書くことのできることなど、何もない。「〜ではない」と、否定を積み重ねることはなんとかできる。けれど、「〜