台湾の日本との窓口機関「亜東関係協会」の新しいトップに、馬英九総統の諮問委員で知日派の李嘉進氏が就任することが内定しました。 李嘉進氏は筑波大学の大学院に留学した経験もある知日派で、台湾の経済官庁での勤務を経て、国会議員に当たる立法委員を11年間務めたあと、2009年から総統府直属の国家安全会議の諮問委員として対日関係や経済政策を担当しています。 台湾と日本は外交関係がありませんが、亜東関係協会は窓口機関として実質的に対日外交を担っており、先月には沖縄県の尖閣諸島周辺の海域を対象とした漁業取り決めを日本側と結んでいます。 今回の人事の内定は、現職の廖了以会長が高齢の母親の介護を理由に辞意を表明したことに伴うもので、協会は近く理事会を開いて、李氏の会長就任を正式に決定する見通しです。 56歳の李氏はこれまでで最も若い会長就任となり、馬英九総統に重用され、経済通でもある李氏がトップとして協会を