千葉銀行(本店・千葉市中央区)は10日、振り込め詐欺対策として、現金自動預け払い機(ATM)の近くで携帯電話を使用できなくする全国初の取り組みを始めた。 振り込め詐欺は、被害者を携帯電話でATMに誘導して操作を指示するケースが多く、銀行員が目配りできない無人ATMでの被害防止が期待される。 ATMコーナーに電波抑止装置を設置することで、周辺1〜2メートルの範囲に微弱電波を発生させ、携帯電話の端末と基地局を結ぶ電波を遮る仕組み。携帯電話が「圏外」になり、通話できなくなるのはATMを操作する人だけで、順番を待つ人への影響はないという。 千葉銀行はこの日、数か所のATMに装置を設置した。今後、設置個所を増やす方針。 電波抑止装置は携帯電話使用のマナーが必要なコンサートホールや医療機関などで導入されているが、東京都中央区の製造業者は「全国の金融機関からの問い合わせが相次いでいる」と話してい