水木しげるの『ドブ川に死す』という短編があります。 コミック昭和史(7)講和から復興 (講談社文庫) 作者: 水木しげる出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/11/04メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る水木サンのところに豊川という新人アシスタントが入るのですが、これが先輩を先輩とも思わないような態度のでかいヤツで、つげ義春や池上遼一(作中では仮名)にも無遠慮な口をきき、先生にまでタバコの煙をフーッと吹きつけたりする始末。 あげくの果てに、つげが失踪してしまうに至ったため、水木サンは他のプロダクションを紹介して豊川を追い出します。 ところが、何日かすると豊川はのっそりと帰ってくるのでした。 「だめです。もう、徹夜でやった連中を、あくる日、兄貴がきてたたき起こすんです。まるでカンゴクですよ」 というのですが、この”兄貴がきてたたき起こすんです”とい