03年に上映された林相洙(イム・サンス)監督の「浮気な家族」は、家族が皆浮気をするという挑発的な内容だ。主人公のチュ・ヨンジャクはどんでん返しのある人物だ。彼は韓国戦争での虐殺事件を弁論する良心的な人権弁護士だが、若い女性と不倫する俗物的欲望の虜だ。 ◆14日、全世界で同時出版された小説家ハーパー・リー(89)の2作目の小説「ゴー・セット・ア・ウォッチマン」の内容をめぐって米国社会が揺れている。1作目の「アラバマ物語」の続編が55年ぶりに出版されるという知らせに、高齢の作家がちゃんと判断したのか論議を呼んだ小説だ。問題は、「アラバマ物語」で無実の黒人容疑者を助ける正義の弁護士として描かれたアティカス・フィンチが、続編では人種差別主義者に描かれたことだ。米国人の心の英雄が幻滅の対象に転落してしまった大どんでん返しが起きたのだ。 ◆「ゴー・セット・ア・ウォッチマン」は、「アラバマ物語」の前に執