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2012-11-10 彼女は勉強「だけ」ができない 最近は店長候補とする人間を育てている。二十代前半の女の子で、その子には夕方の学生の子を育てるべく二人ばかりを預けている。で、あるときその子がグチっぽく言った。 「どうも自分から動いてくれないっていうか、いつまで経っても頼りっきりなんですよね」 そんで今日、その店長候補の子と俺と、あと新人で夕方からのシフトに入る機会があった。その場合でも俺が直接教えることはあまりしない。あくまでその店長候補の子が教育係で、どっちかっていうと俺がレジとかの通常業務をやるような状態になってる。 んで、彼女が新人さんに揚げ物をやらせていた。 「すいません、フライドチキンはいくつ揚げたらいいですか」 「んー、じゃあ5本で」 「それとポテトがもうじきなくなりそうですけど、これはどうしますか」 「いまはそのままでいいや」 などというやりとりをしていた。 さりげなく様子
(参考:ロジカルシンキングことはじめ こちらでも、論理的に思考する方法について記載しています) ◆はじめに この記事は、これから「研究者のたまご」への第一歩を踏み出す研究者志望者に、4年生で、とりあえず研究室に配属されたは良いが、一体どうしたものか、と悩むあなたに、そして、大学の研究ってどんなもの?とその一端を垣間見たい、大学受験生へ向けた記事です。 これは、東京大学工学部の、ソフトウェア系研究室での実例と、そこから抽出したエッセンスです。従って、この記事は個別の体験で、あなたの個別の研究室体験とは、幾分と違うものとなるでしょう。取捨選択と、自分なりのカスタマイズを行うための材料として、お使いください。 「何かを学びたければ、すべてを学ぼうとしてはならない」 ◇どんな人が書いているのか この3月に、東京大学工学部システム創成学科知能設計コース、という長〜い名前のコースを「幸運にも」首席で出
数学嫌いはどこから生まれてくるのか? よく聞かれる「役に立たないから」なる理由は、実のところ良くて後付け悪くて言い訳であって、その実態は、算数や数学につまずいて分からなくなった人たちが、イソップ寓話のキツネよろしく「あのブドウ(数学)は酸っぱい(役に立たない)」と言い広めているのである。 ならば撃つべきは〈算数・数学のつまずき〉である。 以下に示すのは、小学校の算数から大学基礎レベルの数学まで、「つまずいて分からなくなる」箇所を集めて16のカテゴリーに分類したものである。 一度もつまずかず専門レベルまで一気に駆け上がることのできた一握りの天才を除けば、数学が得意な人も不得意な人もみなどこかでつまずいたであろう、さまざまな算数・数学の難所が挙げられている。 この分類が示そうとしていることのひとつは、同じ〈根っこ〉をもったつまずきが、小・中・高・大の各レベルで繰り返し出現することである。 たと
試験勉強のお話である。 その内自分の子どもに教えることになるかも知れないシリーズ。思い出したので忘れない内にメモしておく。既出かどうかは知らない。 学生の頃からやっていたことなのだが、選択問題を解く際、ちょっと難しい問題だなと思った時には、5つのステップに分けて勉強していた。で、自分が勉強していたやり方を、家庭教師や塾講師のバイトで教えてみたら、これがそれなりに評判が良かった。 主にセンター試験対策で、現代文・古文の文章題を解く時に使っていた勉強法なのだが、多分ある程度一般化出来ると思う。下のようなやり方だ。 1.選択問題を解く 2.正解がどれだったか、それが何故正解だったのか、を確認する 3.正解以外の選択肢に注目して、「それは何故間違いなのか」を重点的に確認する 4.出題者が、「どういう間違え方を期待して」その選択肢を作ったのか、を考える 5.自分ならばどういう問題と選択肢を作るか?を
ではどういう数学教育が良いのか? 私の娘が高校で「数学は勉強しなくてもわかる」というレベルに達したのには、3つの理由があると私は信じている。 ひとつは、幼いときに高速計算練習をしなかったことである。もうひとつは、そういう同級生(と彼らの母親たち)に馬鹿にされて「私は数学ができない」と悲観している彼女に、「早く計算できることと数学ができることは同じではない。後にそれを証明してみせるから、お母さんを信じなさい」と自信を持って約束し続けたこと。そして最後に、中学校で理想的な数学教師を獲得したことである。 娘が通った中学校では、子供の学習スタイルに会った教育チームを希望することができる。私が唯一希望したのは、ロシア出身の数学教師タチアナ・フィンケルスタインである。 変人として有名な彼女は保護者への説明会で一方的にこう語る。 「いつも尋ねられることですが、私は教科書は使いません。なぜかというと、教科
アゴラの松本徹三さんが日本の中学受験を批判するエントリーを書いておられた。 今日、日本に住んで長くなるイタリア人の友人と食事をしましたが、彼は、中学を受験しているご子息のことで深刻に悩んでいました。この人はお父さんの代から学者だった教養人で、イタリアで知りあった日本人の奥さんは日本の某超一流大学の準教授です。そういうご夫婦ですから、息子さんを「中高一貫教育をしてくれる良い中学校」に入れたかったのですが、うまくいっていません。 中略 私の考えは、目の前にいる私の友人の子供である、日伊混血の可哀想な少年のことから、日本人の若者全体の将来のことに広がりました。何も知らずに、「塾システム」に象徴されるような「日本の奇妙な教育システム」の中にどっぷり漬かっていく日本の若者達の方が、実はもっと可哀想なのだと思えてきたのです。 教育の改革は火急の問題 結論からいうとこれはとんでもない思い違いという他ない
電通大1年生に1日1時間の 英語学習を勧める根拠 2012.7 梶本 http://kaji-lab.jp 研究室では英語が必須 情報収集の8割は英語です。 翻訳ソフトでは今のところ対応できないと思われます。 国際学会での口頭、展示発表、論文執筆は英語です。 セリフは暗記できても質疑応答への対応は不可能です。 せっかく行った国際学会で日本人としか知り合えません。 研究留学では研究に関して議論できる英語力が必要です。 自分の世界を広げる留学は、英語ができないと不可能です。 (宣伝:研究室のこれまでの実績:2010年度2名、2011年度1名、2012年度3名(予定)) この資料ではTOEICの点数で議論します TOEICは批判も多いですが、学生とレンジが合ってお り、数値で議論しやすいです。 研究室には300点台から900点台後半まで幅広く在籍していま す。
例によって体調不良なので短いものを。 読む力が大切だとか、国語力はすべての学力の根本だと、誰もが口にする。 間違っているとは思わないけれど、〈読む力〉や〈国語力〉が具体的にどういうものなのか、ちゃんと話している人たちの間で共有されているのかというと、あまり確信がない。 〈読む力〉がどういうものか説明しようとすると、どんどんと細かい話や、それ自体説明しなきゃならない難しげな概念などたくさん登場してきて、長くなるばかりか分かりやすくも無い。 できるだけシンプルで身にしみそうなのを紹介する。 下の5つの質問は、もともと小学生対象に使われていたものだが、自分や、周囲の大人や子どもにも試してみることができる。 (1)まさおくんは、キャラメルとあめとでは、キャラメルがすきです。キャラメルとチョコレートでは、チョコレートのほうがすきです。まさおくんの一ばんすききなのは、どれですか。 (2)りんごとなしで
僕の独学歴は長い。本当は誰かに師事したいのだけれど、そういう環境にはなかなか恵まれないものだ。 ただ、そこで環境が恵まれないから諦めるほど、大人しい性格でもないので、僕はまぁ独学の道を選んだわけだけれど、何となく独学に関する僕の経験を纏めておきたくなったので、ここで整理する。 まずは雑誌を買え。 ウェブは何たらの高速道路*1という話がありましたが、残念ながらウェブだけで高速道路に乗れるわけではない。 現実世界でも、高速道路に乗るには、いろいろと準備がいる。まずは免許、そして車 etc。独学の世界で、準備にあたるのが本なのである。 まず、何事であっても初学者の内は、どの本を買えばいいか分からない。世の中には腐るほどの本があり、良書、悪書さまざまである。その目利きができるようになるには、ある程度のスキルが必要になるのだが、そのスキルがないときにはどうすれば良いか? 僕の結論は『雑誌を買え』であ
前置き先日、はてブホッテントリにこんなブログがあった。 「こんなこと勉強して何の役に立つの?」と聞かれた時、言葉を尽くせない大人が知性を殺すhttp://mubou.seesaa.net/article/272799592.htmlブコメだとネタにマジレスとか言われたり賛否があるんだけど、自分はすごく感動した。自分も「こんなこと勉強して何の役に立つの?」とか聞いちゃう子どもだったから、妙に心に刺った。 それは小学生とか中学生のころの話じゃなくて、高校生にもなってそんなことを聞いてた。個人面談で先生に聞いてた。その時の答えは、 「今はそんなことを考えて立ち止まってる場合じゃないだろ。勉強の意味なんて勉強すればわかることだ。いまはとにかく勉強しなさい」 というものだった。 で、自分はその答えに全然納得がいかなかった。わかってるなら、どういう意味があるのか言えよ!と思った。だから上のエントリが刺
ちょっと前、「子どもに「こんなこと勉強して何の役に立つの?」と言われた時、「こんなことも出来ないお前は何の役に立つの?」と返すのが最強」とかいうコピペをみて、心底アホかと思った。まさか親や教育者が本気にはしないと思うが、こういう一言は容易に知性を殺す。 「お前は何の役に立つの?」という言葉には、勿論「お前も今は役に立たないけれど、将来は役に立つだろう?それと同じだ」という含意があると思われる。子どもはこの含意を理解しない。「お前は役に立たない」と受け取る。これは、言ってはいけない言葉だ。こういう言葉が、子どもから学習自体を奪う。 子どもはどんな時に「こんなこと勉強して何の役に立つの?」というかというと、要はその分野が面白くない時、意味が分からない時、とにかくその勉強をしたくない時に言うのであって、つまり「どんな役に立つのか」→「役に立たないでしょ?」というのは勉強しないことの理由づけないし
Twitterでお金をかけずに英を語学ぶにはどうしたらよいか?という質問を頂くことが多いので、以下思い付く方法をまとめてみます。 1.NHKの語学講座を活用する 「ええ、NHK?!」とか侮ってはなりません。 日本において最も安く効果的に語学を身につけることができる最良の手段の一つです。 (注)ちなみに筆者はNHKの回し者ではありません。 NHKの語学講座の良い点。 まず激安な点。必要なのは教科書代(360円)と、ラジオ聞く電気代と、広告の裏とペンとメモ帳。多分一ヶ月のコストは500円行かないぐらい。吉野屋で牛丼食べるの1回我慢すればOKな値段。 次、通学しなくて良く自分の都合にあわせて勉強できること。社会人だと忙しいので通学は無理という人もいるけどもこれならOK。 さらに質が素晴らしい。企画設計も講義もNHKの審査を通った一流の先生方。語学専門の方々が教えているし、発音もとても綺麗。それな
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