人々の意見はとてもたやすく会議を脱線させたり、グループの意志決定を止めたりすることがあります。そこで、スタートアップ企業への投資を行う「Google Ventures」による、15分で良い意志決定をするための「Note and Voteメソッド」を紹介しましょう。 1.参加者にペンと紙を配って、アイデアを書き出す 5分間(タイマーをセットします)で、誰とも相談することなく、決定したいことについてのアイデアを思いつくだけリストに書き出します。誰かと共有はしませんから、何を書いてもOKです。次にタイマーを2分間にセットして、それぞれが1つか2つ、気にいったアイデアをリストの中から選び出します。ここまで、誰もしゃべりません。 2.気に入ったアイデアをそれぞれ発表する 次に、参加者各自が、一番良いと思ったアイデアを声に出して読みます。正当性を主張したり、緻密に作りこんだりしないで、書いたものをただ
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この地球上で、国家のリーダーとしての視点から”今”を語れる人というのは195人ーーすなわち世界の国の数と等しいだけの人数が、少なくとも存在する。それでも、その言説の多くは現実空間のものに限定されてしまうであろう。 これを仮想空間に置き換えて考えてみると、どうなるだろうか。国家規模の広い視点から”今”を語れる人というのは、世界に数人しか存在しないのかもしれない。いわゆるApple、Google、Facebook、Amazonといった超国籍企業のトップたちである。 その中の一つ、Google社のCEOを長らく務め、現在会長の座に収まっているのが、本書の著者の一人、エリック・シュミットである。まるでSFの題材のような世界を、現実的なビジネスと捉えて分け入っていくGoogle社。その会長が予測する未来となると、否が応でも期待は高まる。 未来予測である以上、どのような歴史観に立脚しているのかというこ
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
いまから4年前の2009年、まだクラウドという言葉も一般的ではなかった頃に、Googleのエンジニア達が書いた「The Datacenter as a Computer」(日本語版は「Googleクラウドの核心)という書籍が出版されました。 この書籍では、大量のサーバとそれを格納するデータセンター群を「Warehouse Scale Computer」という新しいタイプのコンピュータの単位として考え、それがGoogleによっていかに構築されているのか、技術的あるいは経済的な背景とその仕組みなどが詳しく解説されています。 当時はまだ大規模データセンターがどうなっているのか情報があまりなかったため、データセンターのコスト構造、Googleがサーバの電力効率に徹底的にこだわっていること、サーバの障害の統計値など、本書で明かされた内容は多くの驚きをもって迎えられました(Publickeyの書評記事
米グーグル社が進めている書籍検索サービスが、波紋を広げている。「絶版だが著作権はある」という書籍のデジタル化をめぐる訴訟が「和解」という形で決着しそうで、この影響が日本の本にも及ぶというのだ。米国内に条件を満たした日本の絶版本があれば、すべて内容が世界中に公開されることになる。日本の業界からの反発は必至だが、専門家からは「利益が適切に配分されるのであれば、拒否すべきではない。紙で『死蔵』するよりはましだ」と、著作権側の立ち位置の見直しを迫る声もあがっている。 「絶版になったが著作権は存在している」書籍のデジタル化が進む 米グーグルは2004年、書籍の全文検索が可能になるサービス「グーグル・ブック・サーチ」を立ち上げ、現在は書籍100万冊以上の内容がウェブ上で検索できる。当然、この仕組みに、著作権者側は反発。米作家協会や米出版協会(AAP)が05年9月から10月にかけて、著作権侵害を訴え、グ
2010年の年明け早々、2ちゃんねるにGoogle社員を名乗る人物が「グーグルで働いているけど何か質問ある?」というスレッドを立て、話題になりました。その中で紹介された『ハッカーと画家』という書籍に、今注目が集まっています。 ▽グーグルで働いてるけど何か質問ある? - ブラブラブラウジング ことの発端となったのは「読んどけって本ある?ジャンルとかも」「文系にも理系にも『ハッカーと画家』は読んでもらいたいです。」というやりとり。 ▽Amazon.co.jp: ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち: ポール グレアム, Paul アマゾンの商品紹介ページに対しては、「グーグルの人が勧めてた」「google社員のおすすめ。読むべし。」といったはてなブックマークのコメントが寄せられています。 気になる内容ですが、出版元のオーム社の公式サイトでは、以下のように紹介されています。 コンピュータ
これまで何度かやった、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、書籍について被引用数の多い順に並べたものの最新版である。 Google Scholarの被引用数表示機能を使うので、昔の文献ほど不利な扱いになる。非ヨーロッパ語の文献についても同様である。 また《名著》ということと、邦訳が手に入りやすいという理由から書籍に限ったので、被引用数が多くても論文は拾っていない。 これは学術コミュニケーションが論文を中心に行われるハード・サイエンスの諸分野がごっそり落ちてしまって、人文書中心のリストになってしまう以外にも、いろいろ問題がある。 たとえばロナルド・コースのEconomicaに掲載された論文The Nature of the Firm"(1937年)と、Journal of Law and Economicsに掲載された"The Problem of Social Cost"
はじめに 巨大な対象の全貌を見通すには、対象から距離を取らなければならない。21世紀になってからの7年という期間は、20世紀という巨大な対象の全貌が姿を現すのに十分な時間であったかどうかは分からないが、20世紀にはどのような著作が出版されたのかを纏めてみようと私が思い立ったのは、著作の被引用数、すなわち任意の著作が他の著作にどれだけ引用されているかが、Google Scholarを用いて調べられることが分かったからである。この小論の目的は、被引用数という指標を用いて、20世紀の文系学術書のランキングを作ることである。以下には、「文系学術書」という限定が必要であった理由を記そう。 ある著作の被引用数という指標は、その著作が学術の世界でどれだけ影響力があったかを客観的に知る手がかりになる。被引用数という指標は、引用し、引用される著作のネットワークの中で、任意の著作がどのようなポジションにいる
2010年12月1日から12月7日までの一週間で出版された新刊の中から、はてなブックマークで注目を集めている書籍をピックアップします。今週は、いつも以上に突き抜けた3冊。クラウドを活用した仕事術を提案する「HACKS!」シリーズの新作、ニュースサイト「GIGAZINE」の10周年記念本、世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」のカタログを紹介します。 ■ 『クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル』 小山龍介 著 クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル 作者:小山 龍介出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/12/03メディア: 単行本▽ クラウドHACKS! | 東洋経済STORE アイデア、時間、最近ではリラックスまで、さまざまなハックを提案してきたHACKS!シリーズ。「クラウド」を活用して仕事を効率化するテクニ
Googleで技術開発チームのマネージャーを務める及川卓也さんの著書『挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.』が、5月18日(金)にインプレスジャパンから発売されます。東日本大震災の復興コミュニティ「Hack For Japan」を立ち上げた経緯や、電子書籍時代における書籍の在り方など、及川さんがはてなダイアリーなどでつづったエントリーを厳選して収録します。価格は1,680円(税込)です。 ▽ http://direct.ips.co.jp/book/Template/Goods/go_BookstempGR.cfm?GM_ID=3202&CM_ID=&SPM_ID=1&HN_NO=00400&PM_No=&PM_Class= ▽ このブログが書籍化されました - Nothing ventured, nothing gained. 本書
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
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