個人投資家が「注文ボタン」を押すと、その注文は証券会社のシステムを経由して取引所へ送信されます。条件が合えばすぐに約定することもありますが、板の状況によっては約定せず注文が板に並び続けることもあります。ほんの一つの注文の裏側では、余力の仮拘束、取引所とのプロトコル通信、板寄せやザラバでのマッチング、清算機関(JSCC)でのネッティング、ほふりでの株式振替など、驚くほど多くのシステムが連携して動いています。 本書では、この一連の流れを「注文 → 約定 → 清算 → 決済(受渡)」の順にシステムエンジニアの視点で丁寧に整理しました。 ▼ 本書で得られる知識 ・証券取引を支えるプレイヤー(証券会社・取引所・JSCC・ほふり)の役割と全体像 ・注文管理システム(OMS)やフロント/ミドル/バックオフィスの構造 ・余力管理・与信チェック・冪等性など、システム設計上の勘所 ・DVP決済やネッティングな

