過激派組織「イスラム国」の侵攻からシリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)を防衛するため、イラクのクルド地域政府の治安部隊「ペシュメルガ」の先遣隊が30日、トルコ側からコバニに入った。米国主導の有志連合が9月下旬、シリア領内で「イスラム国」に対する空爆を始めて以来、シリア国外の部隊が地上戦に参加するのは初めて。 トルコとの国境に近いコバニでは、「イスラム国」が攻勢を強め、シリアのクルド人組織「民主統一党」(PYD)の軍事部門と激しい戦闘を繰り広げている。トルコの地元メディアによると、ペシュメルガ部隊計約160人が29日、空路でトルコ南部に入った。このうち先遣隊10人がコバニに向かった。