(CNN) ニキータ・チブリンさんは、今も同僚だったロシア人兵士のことを思い出すと話す。彼らは、ウクライナ人女性2人をレイプしたとみられる状況でその場から逃げ出した。今年3月、ウクライナ首都キーウ(キエフ)の北西にいた時の話だ。 「走っていく彼らを見た。それから、彼らが女性をレイプしたのだと分かった。被害者は母親と娘だった」と、チブリンさんは振り返る。彼らの司令官は、レイプについて知らされると肩をすくめた。レイプ犯とみられる兵士らは殴られたものの、罪に対して十分な罰を受けることは全くなかったという。 「刑務所に入れられたわけでもない。首になっただけ。ただ『行け!』と言われた。単に戦争から追放された。それで終わりだ」 チブリンさんはロシアの街、ヤクーツク出身の元兵士で、同軍の第64独立自動車化狙撃旅団に配属されていた。悪名高いこの部隊については、ブチャやボロジャンカなど、キーウの北に位置する