ケーブルテレビ(CATV)国内最大手で、ジャスダックに上場するジュピターテレコム(JCOM)が、同2位のジャパンケーブルネット(JCN、東京都中央区)を買収し、今年度中にも経営統合する方向で検討していることが20日、わかった。統合により、国内CATV市場のシェア約50%を握る巨大メディア連合が誕生する。 JCOMは、筆頭株主の住友商事が40%、同2位のKDDIが30・7%をそれぞれ出資、JCNにはKDDIが95・6%を出資している。統合に向け、住商とKDDIは協力して、株式市場にある約30%のJCOM株を取得した後、50%ずつ折半で保有する方向で調整中。その後で、JCOMがJCNを吸収する。 新会社は売上高が約5000億円、有料テレビ加入数が約400万世帯の巨大CATV会社となり、会員数が225万人のNTT系ネット放送「ひかりTV」を大きく引き離す。 CATV各社は有料多チャンネル放送やイ