会議で誰かに「それは素晴らしいアイデアだ。君はそれについて何かすべきだよ」と言われたことは何度もあるだろう。だがその後どうなるかといえば、何も起こらない。 自分で行動して変革のための戦略を立てるべきだということは、誰でも認識している。だが自ら最初の一歩を踏み出して、戦略を定義づけるほどの自信はないという人が多い。私たちは、自分がためらう行動を、周囲の人が起こし始めるのを待っているのだ。 リーダーには、先を見てリスクを承知で行動に出る力が求められる。だが、行動を起こさない。それは彼らに、“思考の多様性”が欠けているからだ。 組織が新しいやり方を発見し、変革を導くためには、思考の多様性を受け入れなければならない。それこそが、進化するための術を教えてくれる。 筆者はクライアントと仕事をしている時、しばしば会議で意図的に、彼らにとって不愉快な真実に目を向けさせる。一つのことについて意見が極端に同じ