おもに、共働きやひとり親世帯において、子供の小学校入学を期に、仕事と育児の両立がむずかしくなること。親の退社時間まで子供を預けられる施設がみつからなくなったり、保護者の負担が増えたりすることにより、働き方を変えなければならないような問題が生じる。保育園在園中の子供は、夜間の延長保育を利用すれば、公立保育園などに朝の7時ごろから夜の19時過ぎまで預けることができ、その間の食事や間食、仮眠なども含めて子供の生活を委(ゆだ)ねることができる。しかし、小学校に入学すると、放課後に預けられる公的な学童保育施設(放課後児童クラブ)は、開所時間を18時までとしている所が多いため、保護者は勤務形態を変えざるをえなくなる。都市部では学童保育の利用希望者に施設の整備が追いついていないため、利用することさえできない家庭も数多く存在している。また、子供が小学生になると、職場の育児短時間勤務制度が適用されなくなるこ