今年の前半、日本でも予想以上の大ヒットを記録した『オデッセイ』では、火星に取り残されたマット・デイモンの主人公を救うべく、後半、意外な助っ人が現れた。中国国家航天局だ。彼らの開発したロケットが最終的に救出の難関ミッションで重要な役割を果たすことになったのだが、このようにハリウッド大作における「中国」の役割は、ここ数年、加速するばかり。 『オデッセイ』における中国の役割は原作どおりとはいえ、現在、日本で公開中のものを含め、この夏の話題作にも、中国の要素が際立った作品が目立っている。北米に次いで、世界第2位の興行収入を獲得し、2017年にはその座を逆転して世界一になる可能性もある中国市場。中国の観客にアピールするために、さり気なく、あるいは、あからさまに中国色を強めるハリウッドの戦略は「常識」として定着したと言っていい。 ここ数年の例でも、『ゼロ・グラビティ』(2013)では中国の人工衛星が重
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