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ブックマーク / www.style.fm (43)

  • WEBアニメスタイル_特別企画

    第1回 イントロダクション 「世界の~」といえば、ちょっと前まではナベアツだったよね。ところが『スカイ・クロラ』公開を直前に控えて、さまざまなメディアに踊るようになったのは「セカイのオシイ」の名前なんだ。先日押井守監督が「テレフォンショッキング」に出演した『笑っていいとも!』でも、テロップで「この後、世界が認める監督が登場!」と謳っていたし。 でも……実は押井作品って、なんか難しそうでよくわからないと思っている人は少なくないんじゃないだろうか。なまじ「世界の~」なんてついちゃってるから逆にわかったつもりになって作品をちゃんと見ていない人もいたりして。 でも大丈夫。 これから全10回でお送りする、『押井マニア、知ったかぶり講座!』を読めば、ひ弱な君も、明日からは立派な押井マニア(のふりができる)! 今から読み始めれば『スカイ・クロラ』公開にも間に合うゾ。今から読んで、ライバルに差をつけろ(笑

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    bigburn 2008/07/08
    押井作品“再”入門という感じ、マニアがマニアに対して恥をかかないテーブルマナーというか。
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『機動戦艦ナデシコ』のお葬式のエピソードで描かれるキャラクターの候補はいろいろ考えたが、描きたい候補があまりに多く、結局、主人公のユリカとアキト、そして、それを取り巻く若干の人々に絞る事にした。 あまりに多くの戦死者の葬式を取り仕切らなければならないナデシコの艦長ユリカは、それぞれの戦死者の宗教、宗派、風習の違いに、てんてこ舞いしなくてはならない。 そこらは、軽くコミカルに描く事に気をつけた。 それぞれの葬式の宗教、宗派、風習にリアルさが少しでも入り込むと、たとえアニメでも難しい問題が出てくる事が予想されるからだ。 真面目な人から、特定の宗教、宗派、風習を茶化しているというクレームが出てくるかもしれない。 だから、宗教や風習とは関係ない戦死者の個人的な要望も加えて、よりリアルさが薄まるようにした。 「俺が死んだら葬式なんかいらねえ! 焼いた灰を海に流してくれ……」 「私、死んだらお星さまに

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    bigburn 2007/10/05
  • WEBアニメスタイル_COLUMN 第6回 作家・新房昭之の本領発揮

    「これは、もっと多くの人に観てもらいたい作品だ」「もっと評価されるべき作品だと思う」といった書き方がある。最近、なるべくそれをやめようと思っている。あんまりにも押しつけがましい言い方だからだ。手垢がついてしまって、あまり気持ちが伝わらないような気もする。だけど、この原稿では、それを書く。新房昭之監督についてだ。 昨年末、アニメージュの「この人に話を聞きたい」で、久し振りに新房監督に取材をした。取材でお会いしたのは、10年前の月刊ニュータイプの付録以来である。その後、彼や他のスタッフとお酒を飲む機会があったけれど、それからでも7年か8年経っている。10年前に取材した時にも思ったのだが、新房さん自身はのんびりした方で、作られる作品とは随分と印象が違う。それと、彼はちょっとシャイなところがあって、雑誌などに写真が載るのが嫌なのだそうだ。だから、「この人」の写真も、このコラムと一緒にアップされる取

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    bigburn 2007/09/11
    新房監督は小栗虫太郎が好き→だから絶望先生は大正風味なのか
  • WEBアニメスタイル_特別企画 - 鶴巻和哉が語る『トップをねらえ2!』秘話 最終回 「オカエリナサイ」の「イ」の字は?

    小黒 5話も6話も、相当話が詰まっていますよね。情報を間引く事ができなかったんですか? 鶴巻 いや、大分、間引いているんですよ。カシオの事もディスヌフ(バスターマシン19号)の事も相当間引いちゃったから。ニコラかカシオは、どちらか一方だけにしておけば……と、今なら思うけど、両者描きたかったんだからしょうがない。 小黒 封印されていたもうひとつのコックピットは、あらかじめ決まっていた設定ですか? 鶴巻 ないです。 小黒 最終回に突然生まれたんですか。あれにはびっくりしました。 佐藤 しかも、シナリオ打ち合わせの時にどうしたら上手く収まるか決まらず、逆算的に思いついたネタだったです。 鶴巻 最終回で、ラルクにTOP部隊のレオタードコスチュームを着せたいっていうのは、榎戸さんから提案されていたんですが、それはギャグになりかねないからと、一回切り捨てたアイデアだったんですが、結果的には当のコック

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    bigburn 2007/03/29
  • WEBアニメスタイル_TOPICS: 大ヒットから訃報まで総決算 2006年アニメニュース

    色々あった2006年。訃報やネット関連、ビジネス関連の話題が目立った1年だった。多忙を極め体調を崩した声優、数多くのアニメが作られる中で制作状況がままならなくなる作品……不況に長い間苦しんだ他業界に比べて好調を謳われていたアニメ界も、ここにきて、綻びを見せ始めている。一時代を築いた功労者の物故も相次いだ。そんな中、大作劇場作品に混じって公開された『時をかける少女』のささやかなヒットは、アニメスタイルが積極的に応援させてもらった事もあって、嬉しいニュースだった。 来年もまた、面白いアニメ、素晴らしいクリエイターに出会える事を願って、ここでまとめて、今年のアニメ界を振り返ってみよう。 ●1月 ▼【TV】『ワンワンセレプー それゆけ! 徹之進』放映開始(7日) 『徹之進』は今年最も驚くべき展開をしたTVアニメ。開始当初は六木ヒルズ、IT長者などの時流を背景に、犬たちと人間との交流を描くファミリ

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    bigburn 2007/02/20
  • WEBアニメスタイル_TOPICS

    今川泰宏監督の劇場長編『鉄人28号 白昼の残月』の公開がついに決定した。この作品は2004年に放映されたTVシリーズ『鉄人28号』の世界観を引き継ぐオリジナルストーリーの新作で、今川監督にとっては初の劇場作品となる。公開は2007年3月より、新宿武蔵野館他にてロードショー。以下、プレスリリースよりストーリーと解説を引用する。 〈ストーリー〉 戦後復興の兆しが見え始めた東京。少年探偵として“鉄人28号”を操り、難事件を次々解決している金田正太郎のもとに、戦争で行方不明になっていた同じ名前を持つ兄、正太郎(以下ショウタロウ)が現れる。 戦争のために鉄人の操縦士として訓練され、日に帰ったショウタロウを待っていたのは、「鉄人は弟の正太郎に譲る」という博士の遺言。そしてもはや彼を必要としない、平和な日。ショウタロウはショックを受けるが、現実を受け止め、正太郎に鉄人の操縦を伝授するのだった。 時同

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    bigburn 2006/12/03
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    僕のニックネームのアニメ様は「アニメの偉い人」という意味ではない。そもそも偉い人ではない。「アニメである人」という意味である。よく分からないだろうけれど、そういう意味だ。今日はアニメ様が、当にアニメになったという話。 最終回のアフレコが終わり、原画マン探しのお手伝いも一段落した頃の事。『ケモノヅメ』スタッフは最終回放送に向けて頑張っていたけれど、僕には編の作業で、手伝える事はなかった。 スタジオ内をフラフラして、三原三千夫さんのところに顔を出して世間話をした。三原さんは担当している12話で全カットの原画を描き、動画も大量にやっている。相当濃厚な仕上がりになりそうだ。彼は編カットの作業を終わらせた後に、アバンタイトルの作画をするのだが、そのパートでは、実写をトレースして原画にするつもりだという。一種のロトスコープだ。ただし、3コマ撮りでやるので、いわゆるロトスコープ的な動きにはならない

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    bigburn 2006/11/15
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    ついに始まりました、ホソダマモル入門! このコーナーでは細田守についての基的な事柄を、飽きもせずベラベラ語っていきます! 皆さんは細田守を知っていますか? 朝から晩まで、夢の中まで『時をかける少女』の事を考えていますか? え、知らない。おっくれてるぅーー♪ 細田守こそ稀代の演出家にして、今後最も注目されるであろう映画監督! あ、申し遅れました。ワタクシ細田守親衛隊、隊員のふゆです。仲間内からは「多少行き過ぎの感があるふゆ」という愛称で呼ばれてます。ハイ、そんな訳で細田を知らぬ者には鉄槌を――いや、知ってもらうお手伝いをしたい。その志をガンガンぶつけていきますので、知らないあなたも大丈夫。ここで細田守について、頭の先から尾っぽまで全部紹介していきましょう。覚えたことは、お友達にも教えてあげて、ディアボロモンの如く、ホソダマニアを増やしていきましょう! さて、細田守は知らないとしても、映画

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    bigburn 2006/09/18
  • WEBアニメスタイル_DATA BASE

    [あらすじ] 都内のマンモス団地。ある夜、太一の家のパソコンのモニターから、不思議な卵が出現した。翌日、卵は勝手に動き回り、やがてその中からデジタルモンスターが生まれた。太一と妹のヒカリは、その人懐っこいデジモンと心を通わせるが、それと前後して団地内でデジタル機器が異様な反応を示す事件が起きていた。進化し、大きくなっていくデジモンを、太一は両親から隠そうとするが、デジモンはヒカリと共に外へと出て行ってしまう。 [解説]細田守の初監督作品。『デジモンアドベンチャー』の劇場版第1作であり、同TVシリーズのプロローグとして位置づけられるものだ。わずか20分の短編であり、デジモンの設定的な説明等を排し、兄妹と異生物の出逢いの物語として構成。デジモン同士の戦闘、舞台となった光が丘団地をリアリズムとダイナミズムをもって描写しており、格怪獣映画的であると評された。BGMとして、繰り返し使われたボレロも

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    bigburn 2006/09/18
    劇場版デジモンアドベンチャー
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    いやはや、ついに『時をかける少女』が公開ですね。自分が行った映画館には多くの人が入ってまして、安心しました。しかし、もうほんとに『時かけ』は面白い! 初日、2日目、3日目と行きましたが、何度観返しても震えが……いや、繰り返して観れば観るほど感動が倍加して止まらないんですけど、どうしましょうかね。 というところで、まだまだ紹介したい細田作品は山積みなのですが、今回は一休み。別の方を紹介しましょう。細田さんとも仲良しで、演出の傾向もよく似ている。ある意味、兄弟のような存在の橋カツヨさんです。 細田守は知ってるけれど、橋カツヨって誰? 別の人を紹介するぐらいだったら、もっと細田作品を紹介せよ。そうおっしゃる方も多いかもしれませんね。でも、細田守と橋カツヨはお互いに影響しあい、それぞれ高め合っているという盟友同士。彼を外して細田を語る事はできないのです。細田守自身、橋カツヨに影響を受けた(

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    bigburn 2006/09/17
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    小黒 細田さんの作る作品もそうなんだけど、最近の劇場大作アニメって、描写が緻密な、リアル指向のものが多いよね。ひとつひとつの事をきっちりと表現する事が、映画的体験に必須と思われているのかもしれない。例えば海を旅するロマンを描いた作品で、海を海だと感じられなかったら、気持ちを入れて観られない。当は説得力のある表現であれば、緻密でなくてもいいし、リアルである必要もないんだろうけど。 細田 うん。必ずしもリアルである必要はないはずですよ。ただ、よく言われてる事だけどさ、リアルである事が、今のアニメーションにおける分かりやすい驚きであるのは確かなんじゃないのかな。 小黒 それはそうだ。リアルである事が観客にとっての価値を測りやすいから、リアルなものを作るわけだ。 細田 つまり、アニメーションで破天荒なものを描いても、それは驚きではない。なぜなら、それがアニメだから。 小黒 でもさ、それは理屈がひ

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    bigburn 2006/07/23
  • WEBアニメスタイル_TOPICS

    ●とある事情でタイムリープを繰り返す真琴。盛大にゴミ箱に突っ込んだ後、ゴミ箱のフタをカブトのようにかぶり、凛々しい表情で周囲を見る。彼女は笑いもとれるヒロインなのだ。下は功介を前にして、もじもじしている藤谷果穂 ●功介が告られた事について言い争う3人。そして、帰宅途中の風景で、指示方向外禁止の標識と分かれ道。標識と分かれ道は、細田演出が得意とするシンボリックな表現だ。シンメトリー構図も心地よい 『時をかける少女』の【artwork】で絵コンテを紹介するのも、このvol.3でオシマイ。いかがでしたか。この一連の記事ではまだ映画を観ていない人の事を考えて、予告編的な意味合いになるように絵コンテをチョイスしました。また、WEBで見やすいように、解像度を落とした画像を使用しています。次回からは原画などの制作中の素材をお見せする予定。 ●関連記事 『時をかける少女』応援企画トップ (各種関連記事への

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    bigburn 2006/07/23
    細田守の絵コンテ
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    小黒 去年観た映画の中だと、成瀬巳喜男の「乱れる」(1964年、成瀬巳喜男監督)も印象的だった。説明が長くなるから粗筋は置いといて、オチを言ってしまうと、終わり5分位で突然、主役の加山雄三が事故に遭って死んじゃうのね。それまでずっと道ならぬ恋が描かれて、この映画はどうなるんだろう? と思って観ていると、夜が明けたところで加山雄三が担架に乗せられて連れて行かれて、ヒロインが驚いて終わる。その死に演出的な意味はあるんだけど、物語としての伏線はまるでないんだ。当時はそれで成り立ったんだよね。「思いもかけぬ悲劇が突然襲った」という事でさ。 細田 そうなんでしょうね。 小黒 それでさっき言った「他人の人生に立ち合う」という事で言うと、観客は2時間弱、彼らの人生に寄り添って、最後に驚くような事があって終わる。多分、それは当時としては映画的な体験だったんだろうね。 細田 それは初見で観ると、凄いインパク

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    bigburn 2006/07/22
  • 初心者のためのホソダマモル入門・その3

    ハイナァ! 細田守親衛隊、隊員のふゆです! 『デジモンアドベンチャー』という作品の括りのなかで、前回、前々回とお話してみましたが、いかがでしたか!? 少しでも、ホソダマモルという人を注目すべき、と感じていただけたなら幸いです。今回は、次の作品に移る前に、細田守が『時をかける少女』まで、いかに歩んできたのか。細田監督のプロフィール紹介も兼ねてお話しておこうと思います。 前回の最後に「初期傑作にスポットを当ててみることにします!」なんて言ってしまいましたが、ここで突然デビュー作まで話を戻してしまうのも、ちょっと乱暴なのでは、と思いました。なので、初期傑作は次回までのお楽しみ、という事で。ごめんなさい。 ●細田守前史 『少年ケニヤ』。細田守がアニメーションの世界へと、一歩を踏み出したのは、この劇場作品のアニメーター一般公募がきっかけでした。 細田守は富山県出身。1967年生まれ。『少年ケニヤ』(

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    bigburn 2006/07/20
  • WEBアニメスタイル_特別企画:『ONE PIECE —オマツリ男爵と秘密の島—』細田守インタビュー

    今春に公開された『ONE PIECE ―オマツリ男爵と秘密の島―』は、映画版『ONE PIECE』の6作目。『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』や『SUPERFLAT MONOGRAM』等で高い評価を得た、細田守の久し振りの劇場作品だった。彼の凝った画面作りは健在。また、重たいテーマを扱った異色作でもあった。DVDリリースをきっかけに『オマツリ男爵と秘密の島』についての話を、彼に訊いてみる事にしよう。 ●2005年8月8日 取材場所/東京・吉祥寺 取材・構成/小黒祐一郎 PROFILE 細田守(Hosoda Mamoru) アニメーション映画監督。1967年9月19日生まれ。富山県出身。金沢美術工芸大学卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)でアニメーターとして活動を始め、後に演出家に転向。監督作品の劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で高い評価を得る。

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    bigburn 2006/07/20
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    小黒 で、細田さん的には「仲間」っていうのは必要なんですか? 細田 ん、どういう事!? 仲間は必要ですよ、もちろん。……ああっ、そうか!? そうそう。多分、そういう事だと思う。これは脚の人には悪いんだけど、僕がああいったかたちで映画をまとめたのは、単純に観客にとって面白いものにするためだけではなくて、僕自身の直面する問題があったからだと思う。要するに『ハウル』の問題があるんですよ。これ、載っけていいのかなあ、ハハハハハ(苦笑)。 小黒 いや、今日の話で一番面白いところだよ。 細田 そうなんだよね。要するに、そうなんですよ。『オマツリ男爵』という映画は、なんの映画かというと、僕のジブリ体験がね、基になってるの!(苦笑) 小黒 なるほど! 細田 ホントに! 実は。実は、というか必然的に。 小黒 ああっ、分かった。オマツリ島がジブリなんだ! 細田 そうそう、そうですよ! 要は、相手の懐に入って

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    bigburn 2006/07/19
    オマツリ男爵=ジブリで失敗した細田監督本人
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    そうだよ、どうせ俺がナベシンさ。 正式名称は、ワタナベシンイチ。現在41歳(ちょとオヤジぃだね)。 自己紹介っぽいことを今更言うデスから、読んであげてつかぁさい。 ワタナベシンイチ(渡邊真一)名……。 外見的特長として まず アフロ!! このアフロは年季入ってるよー、なんせ25年間アフロってるもん! 加えて 自慢の「普段着」は まっ赤ジャケット・青いYシャツ・黄色いネクタイ! 最大1キロメートル先からでも目視できると言われている。 人と待ち合わせをして 見落とされること皆無! ル○ン三世のコスプレと間違われる ひとクセもふたクセもあるアニメ監督さ……。 初監督作品は 一応『はれときどきぶた』(実際に「監督」のクレジットで出た作品は 以前にもあったけど……)。 基的に アニメは楽しくあるべき!と思ってるので どうもギャグ・バカなアニメの仕事が多いけど……実際には 何でも興味津々。 モット

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    bigburn 2006/06/24
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『練馬大根ブラザーズ』の1話でホモネタを目にしたときに「浦沢さん、やっているなあ」と思った。僕が浦沢義雄の作品を、最初に意識したのが『新ルパン』だった。 『新ルパン』は彼のアニメデビュー作である。覚えている人も多いだろう。ルパン達がポップコーン製造器を使ってロケットで月に行こうとする124話「1999年 ポップコーンの旅」とか、鉛筆の削りカスをべるネコを奪い合う106話「君はネコ ぼくはカツオ節」とか。あれが浦沢さんの脚だ。 浦沢さんの『新ルパン』は1の例外をのぞき、スラップスティックであり、洒落たムードのある作品だ。彼が手がけたコメディ編はブロードウェイシリーズと呼ばれ、異彩を放っていた。青木悠三が絵コンテを担当する事が多く、青木さんとの相性も最高だった。ブロードウェイシリーズは、最初は「ニューヨークのブロードウェイの裏の話」という設定だったそうだが、途中からどう見ても舞台がブロー

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    bigburn 2006/06/22
    浦沢義雄は元ゴーゴーダンサー
  • 第56回 エヴァ雑記「第弐拾参話 涙」 : WEBアニメスタイル_COLUMN

    第弐拾弐話ではアスカが精神攻撃を受けたが、この「第弐拾参話 涙」ではレイが肉体と精神を使徒に侵蝕されてしまう。第拾六話でシンジが使徒の言葉に翻弄され、第弐拾弐話でアスカがその攻撃に大きなダメージを受けたのに対して、レイは使徒と堂々と渡り合っている。結果的にはシンジとひとつになりたいと願っていた事を利用されてしまうのだが、彼女はシンジやアスカと違い、精神的な脆さはない。後の「第弐拾伍話 終わる世界」でも、彼女は補完の対象にならないのだ。それはレイが普通の人間でない為でもあるのだろうが、むしろ、彼女が生や自分の存在に対して諦観しているからだと考えたい。 この話のサブタイトルは「涙」。第16の使徒との戦いで、レイは2度、涙を流す。彼女の爆死にミサトは涙をこぼし、シンジはその事で涙が出ないと呟く。そして、現れた3人目のレイは、彼女が記憶していないゲンドウの眼鏡に涙する。リツコの祖母は可愛がっていた

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    bigburn 2006/06/22
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    前回、公開前に『F91』の絵コンテを読んだ話を書いたけれど、当は作品ができあがる前にコンテを読みたくはない。事前の情報をなるべく頭に入れないで、完成品を観る方が幸せだからだ。ただ、事前に絵コンテを読むという行為は、それはそれでスリリングな体験だ。 忘れられないのが、劇場版『機動警察パトレイバー』での経験だ。この作品についても、僕はアニメージュで記事作りに参加している。メインの作品担当は他にいたので、僕はスタッフのインタビューなどをやらせてもらった。「狂走都市東京に立ち向かう若者たち」というタイトルの特集があったが、「狂走都市」のネーミングは僕が考えた。結構気に入っている。 仕事でかかわっている事もあって、劇場版『パトレイバー』のコンテは、比較的早い段階で読んだ。この映画は“東京”をテーマのひとつにしており、過去を感じられる東京の風景が劇中に登場する。その風景のいくつかは、既成の東京に関す

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    bigburn 2006/03/28
    ひょっとして「紅い眼鏡」はコンテ段階では面白かったんだろうか?