桂文珍『落語的学問のすすめ』より そのファミコンの種類もいろいろ出まして、「さんまの名探偵」ちゅうソフトまでできたんでございますが、あれには参りましたねえ。いきなり、私「桂文珍」がイラストでばーっと出てくるんですよ。セットしてみると、顔ぱーっと映るんです。そやから「やったあ、僕もいよいよファミコンになったあ」と思うてすごい喜んだら、その途端に「ギャー!」て、これで終わりなんです。私がいきなり殺されているんですね。(笑) ほいで、さんま君が名探偵になりましてね、犯人を捜せちゅうわけなんです。私、もう「何や、それ。何するねん」て、こう思いまして。そいですぐ吉本へ「そんなもん、わしゃ聞いとらんでえ」と文句をいいに行ったわけなんですね。肖像権いうのがありますから。私が黙ってたら、吉本いうのは知らんかったんやろいうて、その銭ぜんぶ自分らが取ってしまうような、しっかりした会社でございますから(笑)、そ