平塚市立太洋中学校(神奈川県平塚市高浜台、栗木雄剛校長)は2018年度から制服を一新し、女子ではスカートとスラックスを採用する。どちらかが主ではなく、自由に選べる同列の扱いといい、同市内の公立中学では初めての導入だ。栗木校長は「スカートがメインでないことを示したい。男女らしさはあってもいいが、固定概念から解放してあげてもいいのでは」と、多様性を尊重する風土の醸成に期待を寄せる。 創立70周年に合わせて制服を新しくするのに当たって、同校は各地の中学や高校で導入が進んでいる女子のスラックスを採用しようと検討してきた。 背景として、性的少数者の子どもが制服への悩みを抱えているとの話が近隣にあったことを挙げる。生まれつきの性と自覚する性が異なるトランスジェンダーの生徒がスカートを嫌い、不登校になるケースも報告されている。栗木校長は「生徒の名簿でも男女一緒。男女差をつける風潮がないこともあり、制服で