原発は明治維新とも因縁が深いそんな説が話題になっている。明治維新と原発、時代が異なる事柄を結びつけるものはあるのか。現地の人びとの声を交えながら検証を試みた。 思想家の内田樹氏は2013年4月、ブログで「白熱したインタビュー」の内容としてこんな自身の発言を紹介している。 〈戊辰戦争ですよ! 決まってるじゃないですか。戊辰戦争で、奥羽越列藩同盟【注】が賊軍になって、それからあと150年間、中央政府によって有形無形の差別を受けてきたからですよ〉 【注:戊辰戦争中に、東北・北越の諸藩が結んだ反維新政府による軍事同盟】 これは文化祭で東北の研究を発表する高校生からインタビューを受けたときの発言である。内田氏は東京をはじめ、関東で消費される電力が福島など、関東以外の地域にある原発から供給されることを「賊軍差別」の表れだと断言し、さらには原発立地比率が戊辰戦争で勝った側と負けた側には「歴然とした差が
![内田樹氏が指摘する「賊軍地域に原発集中」は本当か?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6ace074df5d41d86648358f41f21e00fafa44d80/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.news-postseven.com%2Fuploads%2F2017%2F08%2Fjapanmap.jpg)