正式発表から既にフライイング気味で話題の『ニセチャイナ』ですが、ようやく完成しました! カバーは以下の様な感じに仕上がっています! 多少、扇情的ですが企画の本質を表しています。旭日旗の中に中華民国の青天白日旗が入っている訳ですが、中華民国臨時政府、中華民国維新政府、中華民国南京政府、共に日本占領域で出来上がっていきました。 『ニセチャイナ』という書名に対して「中国を刺激しないのか?」という意見が寄せられていますが、むしろ中国の現政権、中華人民共和国としては日本が造った傀儡政府は「偽政府」なので、ネーミングとしては合致しています。 かと言って、著者も編集者も特に中華人民共和国支持者という訳ではありません。この本の内容や記述は、イデオロギー的には中立です。考えてみるとこれからこの書名を毎回説明していかないといけないのかと思うと、少々面倒ですが、単なるダジャレとして受け取って貰えれば幸いです。
著者の広中一成氏は対日協力政権の専門家。私の留学時代の飲み友達であり(飲んでいるのはもっぱら私だったが)、本サイトにも『ニセチャイナ』についての紹介文を寄稿してくれている。 (関連記事:忘れさられた「ニセ政権」とは=日本の傀儡政権を総ざらい、広中一成『ニセチャイナ』) ■迷走を生み出す“ずれ”を丹念に拾う誠実さ 本書は500ページの読み応えのある一冊。各対日協力政権の誕生から滅亡までの流れを追う本文に加え、地図、図表、写真、コラムもたっぷり。それぞれの政権の歴史を追う読み方もできるし、あるいは6つの対日協力政権を通してみることで、別の角度から見た日中戦争通史として読むこともできる。細かく小見出しがついているので、興味あるトピックを拾い読みする読み方も可能だ。 さまざまな読み方を可能にしてくれるのだが、その一因ともなっているのが本書のちょっと不思議な構成だ。いわゆる「はじめに」「おわりに」が
2012年12月31日に起きた、台湾とモンゴルの関係の転機について。歴史四方山話満載でなかなか面白いネタである。主にRFI中国語を参照した。 Ulan Bator (Mongolia) / Mario Carvajal ■清朝・理藩院の名残、蒙蔵委員会が消滅 現在、中華民国が統治しているのは台湾に限定されるが、建て前としては清朝の後継国家として中国本土の領有権も主張している。その中国本土の中でもチベットや新疆、甘粛省など旧藩部を統括する部局が蒙蔵委員会だ。清朝の理藩院からの組織割りが21世紀の今まで残っていたという次第。 台湾行政院の組織改組に伴い、2012年12月31日を持って消滅。業務及び人員はモンゴル処、チベット処として大陸委員会に所属することになった。 ちなみにモンゴルもチベットも統治していなかったのに70人のスタッフがいたとのこと。業務としては台湾在住のモンゴル人、チベット人絡み
最近チベット近現代史の知識強化を行っている。そのため、土曜日は早稲田大学の「中央ユーラシア歴史文化研究所」主催のシンポジウム「近代モンゴルにおける『モンゴル史』の構築」に行き、日曜日は北大スラブ研究所主催のワークショップ「ユーラシア地域帝国としての清朝研究」と立て続けに行ってきた。 しかし、「まじめに座って勉強する」をやりすぎたせいか、日曜日の晩に20時きっかりに激しい悪寒に襲われど派手に体調が崩れた。状況から察して知恵熱かと思われる(おい)。 教訓: わたしはまじめに勉強すると死ぬ。 さて、こんな肉体的な苦労をともなったシンポジウムなので、一般人にも分かるように適当な報告して元を取ろうと思う(正確かつまじめな文作をする体力はまだない 笑)。 ●●●「近代モンゴルにおける『モンゴル史』の構築」●●● まず、早稲田のシンポジウムの方は発表者は以下の三人で、最初のゲストをのぞく残り二人は自分の
毎年2月に開かれる「菜の花忌」。作家の司馬遼太郎さんをしのび、当日は「司馬遼太郎賞」の贈賞式などが行われます。前回受賞した静岡大教授の楊(よう)海(かい)英(えい)さん(47)は、中国・内モンゴル自治区出身の文化人類学者。中国では現在もタブーとされる文化大革命(1966~76年)で、その人生が大きく変わり…。(磨井慎吾)文革の辛い記憶 3つの名前を持っている。モンゴル名のオーノス・チョクト、中国名の楊海英、帰化の際に付けた日本名の大野旭(あきら)だ。言論活動では「楊」を使うが、好きなわけではないと話す。「帰化の前から楊の名前で書いてきたから。中国の少数民族は中国名を持たないと不便が多く、その意味では植民地的な名前。でも使っていると常に内モンゴルという自らの出身を意識する」 帰化前の国籍は中国だが、自己認識はモンゴル人。漢民族が支配する中国を祖国とは思わないが、外国では中国人として扱われる。
モンゴルの草原地帯、シリンゴル盟*が大きく揺れています。 チベット人から経緯と現在の状況を尋ねられ、説明のためまとめたので、ブログにも載せておきます。現地からの情報にはタイムラグがあり、状況は現在進行形で変わっています。2011年5月27日正午時点で、私(うらるんた)が状況把握できた範囲(当然、すべて2次情報です)でのものとご了承下さい。 *モンゴルでは清朝以来の統治機構に由来するアイマク(盟)―ホシュー(旗)―ソム(鎮)の行政区分が残る地域があり、シリンゴルはその伝統的行政エリアです(近年、多くが「市」などに再編されつつあります) ■現時点での日本語報道は以下の通り。 中国:内モンゴルで1000人抗議行動 炭鉱開発に反対(2/26毎日) http://mainichi.jp/select/world/news/20110526ddm007030078000c.html 中国:内モンゴルで
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く