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2012年12月30日のブックマーク (3件)

  • 白雪姫と七人の小坊主達 乾隆帝のラマに対する愛

    とご縁の深かったゲシェラ(ゴマン元座主テンパ・ゲルツェン師)の、亡くなられる数日前からの健康状態、弟子や施主への遺言、ご臨終、トゥクダム、火葬、遺骨収集、この間一貫してなされる弟子による師の意識への供養、師の再生への祈り。の過程が、葬儀にたちあったMMBAの野村くんによって公にされた(詳しくは→ ここにリンク貼りました)。 この間の写真も以下のMMBAのFacebooKのページで見られる。 ★死から葬儀まで(→ここクリック) ★初七日法要(→ここクリック) ★火葬の一週間後の遺骨収集(→ここクリック) これを見ていて思ったのが、2009年におなくなりになったギュメ密教学堂の元座主ガワン先生の死の様子と非常によく似ていること、そしてこのガワン先生やゲシェラなどの現代の高僧たちの死の作法は、歴史資料に見える18世紀の高僧たちの死の作法とも軌を一にしているということ。たとえ難民となっても、僧

  • 白雪姫と七人の小坊主達 最新研究による百年前のチベットとモンゴル

    最近チベット近現代史の知識強化を行っている。そのため、土曜日は早稲田大学の「中央ユーラシア歴史文化研究所」主催のシンポジウム「近代モンゴルにおける『モンゴル史』の構築」に行き、日曜日は北大スラブ研究所主催のワークショップ「ユーラシア地域帝国としての清朝研究」と立て続けに行ってきた。 しかし、「まじめに座って勉強する」をやりすぎたせいか、日曜日の晩に20時きっかりに激しい悪寒に襲われど派手に体調が崩れた。状況から察して知恵熱かと思われる(おい)。 教訓: わたしはまじめに勉強すると死ぬ。 さて、こんな肉体的な苦労をともなったシンポジウムなので、一般人にも分かるように適当な報告して元を取ろうと思う(正確かつまじめな文作をする体力はまだない 笑)。 ●●●「近代モンゴルにおける『モンゴル史』の構築」●●● まず、早稲田のシンポジウムの方は発表者は以下の三人で、最初のゲストをのぞく残り二人は自分の

  • ヨーグルトが育むナショナリズム――マリア・ヨトヴァ『ヨーグルトとブルガリア』について - Danas je lep dan.

    年末ということで気温だけでなくお財布も寒くなる時期だけれど,面白いが出版されたので紹介。ヨーグルトとブルガリア: 生成された言説とその展開作者: マリアヨトヴァ,Maria Yotova出版社/メーカー: 東方出版発売日: 2012/11/15メディア: 単行クリック: 2回この商品を含むブログを見る 著者はその名からわかるようにブルガリア人。書は日の総合研究大学院大学に提出された博士論文が元になっている。ブルガリアといえばヨーグルト,と,日ではすっかり定着した「ブルガリアヨーグルト」。「明治ブルガリアヨーグルト♪」というあのCMのフレーズは日社会に長期間生きたことがあるならどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。書は,「ヨーグルト」がブルガリアにとってどういう意味を持ったのかを明らかにしようとしている。 もともとヨーグルトは旧オスマン帝国支配下のバルカン地域で広く