藤木稟 @fujiki_rin ドイツの鉱山では、坑道に「コボルト」と呼ばれる小鬼や精霊が住み、鉱夫を惑わせると信じられていました。 銀色で、銀を含んでいるように見える鉱石を炉に入れても、なぜか銀が取り出せない。それどころか、精錬中に有毒な煙が発生し、鉱夫が病気になったり、命を落としたりすることさえありました。 人々は、「コボルトが銀を盗み、役に立たない石と毒の煙を残したのだ」と考え、その厄介な鉱石を、精霊の名にちなんで「コボルトの鉱石」と呼ぶようになったといわれています。 その「コポルトの鉱石」から発見させれのがコバルトです。 毒煙の正体は、妖精の呪いではありませんでした。コバルトを含む鉱石にはヒ素が伴うことがあり、これを焙焼・精錬すると、有毒なヒ素化合物の煙が発生したのです。 つまりコボルトの呪いには確かに科学的な背景がありました。 迷信の陰には、ときとして人々がまだ名前を知らなかった

