ジョロウグモ(女郎蜘蛛、上臈蜘蛛、学名: Trichonephila clavata)は、クモ目ジョロウグモ科ジョロウグモ属に属するクモである。夏から秋にかけて、大きな網を張るクモである。大型の造網性のクモで、コガネグモと共に非常によく知られたクモである。コガネグモと混同されることが多いが、系統的にはやや遠いとされる。コガネグモよりはるかに大きくて複雑な網を張り、網の糸は黄色を帯びてよく目立つ。 和名は女郎に由来すると一般的には考えられているが、一方で上臈(じょうろう)から来ているとも言われている。 形態[編集] 性的二形が大きく、成体の体長は雌で17〜30mmなのに対して、雄では6〜13mmと雌の半分以下である。形はほぼ同じで、腹部は幅の狭い楕円形で歩脚は細長い。成熟した雌の腹部には幅広い黄色と緑青色の横縞模様があるのが特徴であり、腹部下面に鮮紅色の紋がある。ただし、成熟する寸前までは雄