28日に行われる東京都豊島区長、高野之夫氏の妻、路子さん=肝臓がんのため20日に死去=の私的な葬儀について、弔問客の受け付けなど式に必要な係の割り振りを、区総務部などが公務中に行っていたことが26日、分かった。個人葬の準備を勤務中に行うことに公私混同と批判も出そうだ。 葬儀は28日午後1時から、豊島区池袋の祥雲寺で行われる。区によると、課長会を通じて手伝う意志がある職員を全庁から募り、当日は約75人が年休などを取得し、個人の資格で葬儀を手伝うという。 区は、葬儀は数千人規模の弔問客が予想されることから、区職員の会場派遣を決定。受付、警備、会計などの係と必要な人数を一覧にして検討し、庶務担当課長で構成する課長会を通じて、各部局に仕事を割り振った。 その際、公職にない身内の葬儀であり、私的な式であることから、職員は休暇を取得して個人の資格で参列するとし、休暇の種別も、各職員の自主的な判断に任せ