東京都内の児童・生徒が1日に歩く平均歩数は学年が上がるにつれて減るほか、女子の方が歩いていないことが9日、都教委の「広域歩数調査」の結果で分かった。都教委は1日平均1万5千歩が望ましいとしており、「調査結果を踏まえて、運動量の向上や運動習慣づくりに向けた対策を検討したい」と話している。こうした調査は全国で初めてという。 調査は昨年9~10月、都内の小中高校計135校の児童生徒計1万6100人に歩数計を配り、1日の歩数を記録させた。1日平均で小学生は1万1382歩、中学生は9060歩、高校生は8226歩となり、全体では1万445歩だった。各学年とも、女子の方が男子より約1・5~25%少なかった。 厚労省の平成21年の調査では、成人の平均歩数は男性が約7200歩、女性が約6400歩といい、都教委は「高校生はすでに成人の生活や行動スタイルに近づいている」としている。 また、都教委が昨年行った統一
28日に行われる東京都豊島区長、高野之夫氏の妻、路子さん=肝臓がんのため20日に死去=の私的な葬儀について、弔問客の受け付けなど式に必要な係の割り振りを、区総務部などが公務中に行っていたことが26日、分かった。個人葬の準備を勤務中に行うことに公私混同と批判も出そうだ。 葬儀は28日午後1時から、豊島区池袋の祥雲寺で行われる。区によると、課長会を通じて手伝う意志がある職員を全庁から募り、当日は約75人が年休などを取得し、個人の資格で葬儀を手伝うという。 区は、葬儀は数千人規模の弔問客が予想されることから、区職員の会場派遣を決定。受付、警備、会計などの係と必要な人数を一覧にして検討し、庶務担当課長で構成する課長会を通じて、各部局に仕事を割り振った。 その際、公職にない身内の葬儀であり、私的な式であることから、職員は休暇を取得して個人の資格で参列するとし、休暇の種別も、各職員の自主的な判断に任せ
日本の政治はなぜこんなに短絡的になってしまったのか。なぜ大切なことを、幾つか重ねて一緒に行うことが出来ないでいるのだろうか。 未曽有の大災害からの復旧復興も焦眉の問題だが、他に考えつくだけですぐにも行うべきことがあるのに、なぜそれが出来ずにいるのだろうか。国政を担う議員たちの発想力がこんなに貧しく、衰えてしまった時代は過去に無かったような気がしてならない。 災害のもたらした損害だけがこの国を危うくしているのではない。他にも、すぐにも対処しなくてはならぬ問題が目前にあるのに、国を憂い司(つかさど)らなくてはならぬ政治家たちが迂闊(うかつ)にではなしに、私が忠告し建言し登録した国家の存危に関わる問題をすっかり忘れてしまっているのには、あきれるというより慄然(りつぜん)とさせられる。 私は昨年の秋に中国が侵犯しようとしている、まぎれもない日本の領土尖閣諸島を守るために、国政調査権を持つ国会議員た
福島第1原発の事故の影響で、海外奏者の来日中止が相次ぐなど大きな損害を被ったとして、社団法人日本クラシック音楽事業協会が、国を通じて東京電力に賠償を求める方針を固めたことが23日、分かった。同協会によると、売り上げ被害総額は46億円を超えるという。東電への賠償請求は農林水産業や自治体で相次いでいるが、文化の分野でも同じ動きが広がりそうだ。 同協会は23日、経済産業省に原発事故の損害賠償に関わる調査報告書を送付。今後、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会で審議される見通し。文科省によると、過去8回開かれた同審査会で文化団体の申し立てを扱ったケースはない。 同協会では23日までに各地のホールやチケットセンター、音楽事務所などから754件の原発事故による被害報告を受けた。目立ったものでは、フィレンツェ歌劇場の日本公演中止や、ドイツ人バイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムターの来日中止などがあった。
例年7月下旬に開催される福島県相馬地方の国重要無形民俗文化財「相馬野馬追(のまおい)」の開催をめぐって地元が揺れている。大震災による甚大な被害に加え、東京電力福島第1原発事故の影響もあり、行事の大幅な規模縮小を求める声と、従来通りの開催を訴える意見に二分。千年以上紡がれてきた歴史と伝統は混迷を色濃くしている。(是永桂一) 南相馬市の中ノ郷騎馬会は22日の総会で、今年の野馬追に、よろいかぶと姿の大規模な「騎馬武者」を出さない方針を固めた。同騎馬会は昨年、相馬地域5郷の騎馬会で最大の205騎の騎馬武者を出した。 会では市などから補助される約1500万円を「震災復興に使うべきだ」と予算化せず、一部の神事のみを実施することを決めた。旗を奪い合う勇壮な見せ場「神旗争奪戦」には参加できない見通しだ。 神旗争奪戦の会場は「緊急時避難準備区域」となり、祭りを担う住民の多数が避難している。武者姿の行列に加わ
日本音楽財団(塩見和子理事長)は28日、所有するストラディヴァリウスの1721年製のバイオリン「レディ・ブラント」を売却し、日本財団の「東日本大震災支援基金」に寄付すると発表した。塩見理事長は「世界遺産といわれるくらい価値のあるもの。1000万ドル(約8億円)以上の値はつくと思います」と話している。 日本音楽財団によると、レディ・ブラントは、ほとんど未使用の状態で、名器といわれるストラディヴァリウス製のバイオリンの中でも最も保存状態が良いとされている。英国の詩人、バイロンの孫娘、レディ・アン・ブラントが所有していたことから、この名前がついた。 6月にアメリカの弦楽器専門の楽器商によってオンライン・オークションが開かれ、最終日の20日には、イギリス・ロンドンでレディ・ブラントの現物が持ち込まれ、入札も行われる。 同財団は、レディ・ブラントを平成20年に購入。購入額は明らかにしていないが、塩見
東日本大震災は出版業界にも大きな被害を与えている。発売延期や中止の雑誌が相次ぎ、工場の被災による紙やインクの不足が早期に解消される見通しが立っていないほか、水に漬かった本の返品にかかる費用も悩みの種だ。震災を受けて、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版クラブの業界3団体が発足させた「〈大震災〉出版対策本部」は5日、東京都内で会見し、業界一丸となって取り組む方針を打ち出した。 「これから、非常に長期にわたる戦いになる。長丁場だが、出版に関わる者として復興に尽くしていきたい」。会見した対策本部広報委員長の坂本隆・小学館社長室顧問は、震災による出版業界の厳しい状況が、当分の間続くとの見通しを示した。 東日本大震災では、燃料不足や道路状況の悪化で雑誌の遅配や新刊本の発売延期が相次いだ。日本雑誌協会によると、3月末時点で発売延期となった雑誌は234誌、発売中止となった雑誌は16誌にのぼる。 対策
東京電力は12日、電力供給が需要に追いつかない見通しとなったことから14日にも地域ごとに停電する「輪番停電」を行うと発表した。家庭、工場、公共施設の区別なく3時間ずつ送電を止める。需要が供給を上回ると管内全体が停電する恐れがあるため。東電は、自宅で医療機器を使う人には発電機を貸し出すなどして対応するとしている。東電が輪番停電に踏み切るのは初めて。 病院や公共施設などを停電の枠外にするのは「技術的にできない」(藤本孝副社長)といい、自家発電などによる対応を求める。信号も止まる。電車は一つの路線でも広いエリアから電力供給を受けており、影響は出にくいとみられる。 東電の供給力は現在、夜間の電力で水をダムにくみ上げて昼間の発電に使う揚水発電などを含めて3700万キロワット。今後、揚水ダムの水を使い果たすと供給力は3100万キロワットに落ちる見通し。産業活動が本格化する14日の需要は4100万キロワ
九州新幹線鹿児島ルート(博多-鹿児島中央)の基本計画決定から39年。12日の全線開通という“春”を迎えるまでは長い道のりだった。博多と鹿児島を新幹線1本で結ぶために尽力したJR九州の初代社長、石井幸孝氏(78)に聞いた。 ■民営化で塩漬け 新幹線整備の基本計画が決定したのは昭和47年。しかし、48、54年と2度にわたる石油ショックや62年の国鉄の分割・民営化で、主要路線以外は塩漬けに。石井氏は「計画が新生JRの足を引っ張っては元も子もない、というのが当時の総意だった」と振り返る。 JR九州発足時は石井氏も「新幹線なき経営ビジョン」を進めた。しかし、半年後には「やはり経営に不可欠」と判断、当時の政府与党に働きかけた。背景には「新幹線は日本の大動脈であり、九州もそこに連なるべきだ」という強い思いと「高速道路の整備が進み、バスや車、航空機との輸送競争に危機感があった」。 しかし、旧運輸省やJR他
福井県警は21日までに、他人のパスワードでインターネットサイトに不正に侵入したとして、不正アクセス禁止法違反容疑で、奈良県の小学4年の女子児童(10)を補導した。福井県児童相談所に通告する。 県警によると、女児は昨年7月、自分の分身キャラクターでチャットをするなどして遊ぶ会員制サイト「アメーバピグ」で、福井市の女子中学生に「仮想通貨をあげるから、IDとパスワード教えて」と言ってパスワードなどを聞き出し、中学生に成り済ましてサイトに侵入した疑いが持たれている。 県警によると、中学生が持つ仮想通貨を自分のものにするのが目的だった。仮想通貨は有料で、キャラクター用の服や家具などを買える。 女児がパスワードを変更し、サイトが利用できなくなった中学生が県警にメールで相談し発覚。女児の自宅のパソコンに使用履歴が残っていた。
昭和50年の「秘密戦隊ゴレンジャー」から連綿と続く特撮番組「スーパー戦隊シリーズ」。13日には第35作「海賊戦隊ゴーカイジャー」(テレビ朝日系、日曜午前7時半)が始まる。世代を超えて子供の心を引きつけ、海外でも熱心なファンが多い同シリーズは、制作会社の東映がつちかった数多くのノウハウで支えられていた。東映の鈴木武幸専務(66)に聞いた。(岡本耕治) ◆レッドは不動 「仮面ライダー」シリーズの後番組として制作された「秘密戦隊ゴレンジャー」は、鮮やかに色分けされたヒーローたちが敵と戦う姿が新鮮だった。 「ヒーローを複数にしたのは、『友情』を強調するため。子供が好きな原色を使って色分けしよう、という発想でした」 5人という数は「語感からいって3、5、7人でいきたい。3人は珍しくなかったし、7人もいたら30分番組で紹介しきれない」という理由で決まった。 ゴレンジャーでは赤、青、黄、緑、ピンクの5人
住民票を残したまま行方不明になり、就学しているかどうか確認できない小中学生(日本国籍)がいる。文部科学省は、1年以上所在不明になっている児童生徒数の報告を学校基本調査で求めており、今年度は全国で326人とされる。しかし、その調査そのものが空洞化し、実態は不明だ。人と人とのつながりや家族関係が希薄化する中、児童生徒の就学問題を家族だけにまかせていいのか、関係機関にできることはないのか。3回にわたって課題を報告する。ある日突然… 「入学式になっても来ない」「上履きや体操服を残したまま、ある日を境に突然学校に来なくなる」「住所地に行っても住んでいる形跡がない」…。 各教育委員会の担当者は居所不明となるケースについてこう説明する。 東京都江戸川区の区立小学校の副校長は昨年3月末、1人の在籍児童=当時(7)=を除籍し、区教育委員会に報告した。この学校の校長によると、就学前健診や就学説明会に出席しない
「カラスてんぐ」の正体は、トンビとみられる鳥の骨と粘土だった-。和歌山県がコンピューター断層撮影(CT)でミイラを解析し、こんな結果を出していたことが19日、分かった。 ミイラは仏教を守護する八部衆の一人「生身迦樓羅王尊像」とされ、信仰の対象になってきたが、関係者の間では「正体が分かってすっきり」「昔の信仰や技術を調べるきっかけになる」などと注目が集まっている。 県立資料館「紀伊風土記の丘」(和歌山市)によると、高さ約39センチ。頭の両側にとがった耳があり、鋭いくちばしや翼も。ある僧が941年、奈良・大峰山で修行していると、「安産除悪の秘符」とともに天から降ってきたと伝えられる。 江戸時代から明治時代には、山伏がミイラを納めた厨子を背負って各地を巡り御利益を説いた。同県御坊市で行き倒れた山伏が持っていたのを、地元の神社が明治時代から保管してきた。 県工業技術センターが平成19年12月、保存
度重なるクレームを受けて不眠症に陥ったなどとして、埼玉県行田市立小学校の女性教諭が、担任している3年生の女児(9)の両親を相手取り、慰謝料500万円の支払いを求める訴訟をさいたま地裁熊谷支部に起こしたことが、関係者への取材で分かった。 提訴は昨年9月28日付で、11月8日と12月15日の第1、2回口頭弁論でも双方が争う姿勢を示した。教諭は提訴後も女児の担任を務めているという。 訴状などによると、教諭は3年の学級担任で、女児も在籍。女児が昨年6月、同級生とトラブルになった際、「同級生が悪いのに娘に謝らせようとした」と女児の母親に抗議されたことをきっかけに「最低な先生」などと繰り返し連絡帳に記されるなどして不眠症となり、「教員生活の継続に重大な支障を生じた」としている。 原告の代理人は「教諭は理不尽なクレームをつけられた。モンスターペアレンツの最たるもので提訴せざるを得なかった」と主張。 一方
優れたテレビドラマを数多く手がけた演出家で元NHKディレクター、和田勉(わだ・べん)さんが14日、食道上皮がんのため川崎市内の老人福祉施設で死去した。80歳だった。葬儀・告別式は近親者で執り行われた。喪主は妻で衣装デザイナー、ワダエミ(本名和田恵美子=わだ・えみこ)さん。後日、「お別れの会」を開く予定。 三重県松阪市出身。早稲田大学第一文学部卒。昭和28年、NHK入局。43年の大河ドラマ「竜馬がゆく」をはじめ、「天城越え」(芸術祭大賞)や、「阿修羅のごとく」、「ザ・商社」、「心中宵庚申」(芸術祭大賞)などを演出。太地喜和子ら、女優の魅力を最大限に引き出す“怪物ディレクター”として鳴らした。受賞歴が多く“芸術祭男”の異名もとった。 昭和62年に「夜明け前」を手掛け、同年、NHKを退職。その後、映画「ハリマオ」「完全なる飼育」を監督。またダジャレを連発する「ガハハおじさん」のキャラクターで民放
「全国父子家庭支援連絡会」代表理事の片山知行さん(右)と子供たち。近年の不況で苦況に陥る父子家庭が増えているという(片山さん提供) 長引く不況で、経済的・精神的に苦境に陥る父子家庭が増えている。リストラや所得減に遭う父子家庭が増えているにもかかわらず、就労や貸付金などの行政支援は母子家庭に比べて手薄なまま。職場の余裕が失われ、「育児より仕事を優先せよ」というプレッシャーに苦しむ父親も多い。関係者は「支援策の拡充と企業の意識改革が必要」と指摘する。(小野田雄一) ◆一家心中の例も 「行政は母子家庭よりも父子家庭の方が経済的に余裕があると考え、支援を十分にしてこなかった。しかし、不況で経済的・精神的に苦しむ父親が多くなっている。そうした相談が増えているし、最悪、一家心中に至った事例もある」 父子家庭支援を行うNPO法人「全国父子家庭支援連絡会」代表理事の片山知行さん(39)はこう話す。従来は母
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