印刷 関連トピックス平均寿命 京浜急行電鉄(本社・東京都港区)で、惜しまれて引退した「1000形」の最後の車両が今月末から香川県の高松琴平電鉄で走ることになった。「第二の人生」を送る車両は、近く横浜港から船で輸送される。 1000形は、同社で新型の冷房車両として1959年に運行を開始。78年までに356両が製造された。サラリーマンや学生らの足となって高度経済成長時代を走り抜けた。シンプルなデザインと頑丈なつくりで京急線沿線の住民はもちろん、鉄道ファンにも根強い人気があった。新車両の導入により昨年6月に引退した。この時は多くのファンがホームに詰め掛け、名残を惜しんだ。 1000形の平均寿命は約30〜40年。古くなった車両は順次、解体して廃車にするか、他の鉄道会社に譲渡してきた。琴平電鉄は京急電鉄と線路の幅が同じことなどから、戦後間もなくから譲渡してきた。車両の改造費や塗装費などは有償に