岡山県警岡山西署の副署長(58)が、落とし物の腕時計(数百円相当)を着服した疑いがあるとして、同県警が業務上横領容疑で24日、書類送検したことが捜査関係者への取材で分かった。電池が切れ、自分の腕時計が動かなくなったため、持ち主の現れない拾得物の腕時計とすり替えていたらしい。県警の調べに対し、「魔が差してやってしまった。申し訳なかった」などと話しているという。 同署の副署長は2人体制で、問題の副署長は、総務会計の管理責任者で県警事務職員。県警などによると、この副署長は今年4月下旬、落とし物として岡山西署に届けられた腕時計を金庫に入れて保管するなどせず、着服したとされる。副署長が落とし物の腕時計について不審な言動をしていたのを聞いた同署員が5月上旬、上司に相談し発覚したという。【原田悠自】