中部国際空港(愛知県常滑市)の発着便で勤務するフィンランド航空の女性客室乗務員(CA)4人が22日、同社が命じた成田空港(千葉県成田市)への配置転換の無効確認を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。勤務地を限定した同社との労働契約が守られなかった上、育児・介護休業法(育介法)が定める配慮義務にも違反していると主張している。 4人は愛知県と三重県に在住。それぞれ育児や病気の夫らの介護をしながら、中部―フィンランド・ヘルシンキ便に乗務している。 訴状によると、2人は2006年4月、2人は10年11月にそれぞれ、勤務の拠点を中部空港に限定することで同社と合意した上で入社した。4人とも昨年11月、成田空港発着便に今年7月から勤務するよう命じられたという。中部―ヘルシンキ便の担当が、ヘルシンキを拠点とするCAに変更する計画が理由で、原告側は「退職に追い込むことを前提とする配置転換」と主張。育児や介護がで