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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (3)

  • 『民衆防衛とエコロジー闘争』ポール・ヴィリリオ(月曜社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「われら哀れな人質たち」 現代のいくつかの出来事は、ぼくたちがある種の戦争状態に置かれていることを示している。想定を数倍も上回る揺れに見回れ、いまだに格納容器を開けることもできず、IAEAの検査官から「寿司をべた」という安全の「保証」(笑)をもらうことくらしかできない新潟の原子力発電所の地震被害は、ぼくたちが日という国土に暮らしながら、ある種の人質にされていることを二重の意味で示す象徴的な出来事だった。 まず第一に、日の住民は放射能という目に見えないエネルギーの潜在的な脅威にされされているのであり、発電手段である原子力発電所は、ぼくたちの生命をすぐにでも奪ってしまうことのできる装置であることを示したのだった。原子炉の温度計がすべて作動しなくなるような状況において、原子炉が停止しなかったならどうなっただろうか。暴走したらどうなっていただろうか。クレーンが落下してい

    『民衆防衛とエコロジー闘争』ポール・ヴィリリオ(月曜社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 哲学者、翻訳家・中山元の書評ブログ : 『哲学者たちの動物園』ロベール・マッジョーリ (白水社)

    →紀伊國屋書店で購入 「動物から考える哲学」 を手にして、思わず笑ってしまった。実はまったく同じ内容の企画を立てたことがあったからだ。新約聖書の四福音書の著者に、それぞれ象徴となる動物がいるように、哲学者たちもまた動物を思考の同伴者とすることがあり、それぞれの哲学者にとって象徴的な動物がいるのだ。その動物との関係から、その哲学者の思想を考察するというのが、そのときのぼくの企画だった。 提案した編集者があまり乗り気にならなかったためにボツになったが(ボツになったぼくの企画は実に多い(笑))、このはまさにその試みを試したものなのだ。「フランスでも好評で、いろんな新聞・雑誌で紹介されていた」という訳者の紹介を読むと(p.174)、あの企画、実現させておけばよかったかと思わないでもない。原著が二〇〇五年刊行で、ぼくの企画は数年は溯っていたからだ(笑)。 もちろん哲学者ごとにあげる動物の候補はさ

    哲学者、翻訳家・中山元の書評ブログ : 『哲学者たちの動物園』ロベール・マッジョーリ (白水社)
  • 『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル[作]/ヤン・シュヴァンクマイエル[挿画](エスクァイアマガジンジャパン) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 ~アリス、あるいは快楽原則~ 2007.8/25(土)~9/12(水) 11:00~20:00 (最終日~18:00) ラフォーレミュージアム原宿 TEL.03-3475-0411 →『不思議の国のアリス』を購入 →『鏡の国のアリス』を購入 動きだす絵、それがアニメーションの定義と思い知れ まさしく20世紀半ばの東中欧みたいな上意下達、朝令暮改の大学「改革」の密室政治で、制度というもののグロテスクリーを日々いやというほど味わわされた2006年の年度末だったから、ルイス・キャロルの専門家にしてヤン・シュヴァンクマイエルのアニメの紹介者の一人ということになっているぼくにして、シュヴァンクマイエルが『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』に改めてオリジナル挿絵を提供したアリスが出たことを知るのに少し手間暇がかかった。2007年が明けてアワをくって探したが

    『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル[作]/ヤン・シュヴァンクマイエル[挿画](エスクァイアマガジンジャパン) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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