私の将来の義母キャロル・オルソンは、サンフランシスコのベイ・エリア郊外で5人の子どもを育てながら、40年間でフォルクスワーゲンを合計9台運転してきた。彼女は昨年、10台目のクルマとしてターボディーゼルエンジン搭載の1999年型ジェッタを中古で購入したが、まだガソリンスタンドに給油に行ったことがない。週に一度昼下がりに、自宅のあるラファイエットの飲食店向け業者の店で、愛車のガソリンタンク用にキャノーラ油を購入しているのだ。 キャノーラ油19リットルで20ドルである。ガソリンスタンドで給油するよりも割高だが、「市内のドライブでは1リッターあたり13.6キロ走れるわ」と、キャロルは言う。「それに、アメリカ人は石油をたくさん使うという、罪悪感が多少なくなったわ」。割高でも19リットル缶を買う方が簡単だが植物油を卸値で買って自宅に保存する方がよい。 政治的な話はさておき、環境に優しい市場が拡大する