【ワシントン=中島達雄】理化学研究所の検証実験でSTAP(スタップ)細胞の存在が否定されたことについて、論文共著者のチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が所属する病院は19日、「今のところ教授はマスメディアにコメントするつもりはない」と述べた。 同大系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(米マサチューセッツ州ボストン)の広報担当者が、本紙の取材に回答した。 同教授は、小保方晴子・理研研究員が米国に留学していた時の指導教員で、小保方氏にSTAP細胞のアイデアを提供した。今年9月から、1年間の長期休暇を取得している。 今年7月に英科学誌ネイチャーがSTAP論文を撤回した際、同教授は「論文に複数のミスはあったものの、STAP細胞の存在に疑問を投げかける情報はない」として、理研の検証実験などで存在が確認されると自信を見せていた。