「カメラが手ブレしやすくなるからダメ」といわれる片手撮り。写真教室の最初に、カメラの構え方から指導している場面も見たことがある。右手でカメラのグリップを持ち、左手でレンズを支えて脇を締めるというのが基本的な指導のようだ。 カメラを片手で構えてしまいたくなるのは、おそらくカメラのテレビCMの影響だろう。カメラが自動化してピントを手で合わせる必要がなくなった。カメラが自動化して露出も手で合わせる必要がないから、ダイヤルなどの操作が減った。カメラが軽量化して片手でも構えられる。 これらを無言で伝えるために、CMプランナー達がカメラをモデルに片手で持たせたのだろう。あるいは両手で持つとカメラが隠れてしまい、カメラのフォルムが見えなくなってしまう、ということがあったのかもしれない。 片手撮りのCMの中で印象に残っているのが、1980年代後半のEOS(もちろんフィルム一眼の)登場時の「私はEOS」とい