2014年11月13日のブックマーク (5件)

  • 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』ISBN:4121002903 - AztecCabal

    書はIMFの招請を受け、日銀から派遣、ルワンダ中央銀行総裁に着任した著者の現地での苦闘を綴った記録である。 まず断っておきたい。以下で触れる箇所はジェノサイド関連の内容に終始するが、書の主な内容はなによりもまず服部の中央銀行総裁としての活動であり、ルワンダの政治的状況や歴史はごく簡単に触れられるに過ぎない。また、ルワンダ人自身の話に注意深く耳を傾け、ルワンダ国民の発展を目指して政策を決定していく過程には服部の知性と誠実さが滲み出ており、以下の偏った記述はこのの価値と魅力をほとんど伝えていない。 著者の総裁としての就任期間は1965年から1971年。ルワンダの歴史でいえばフツ革命(1961)とハビャリマナのクーデター(1973)の間に挟まれた時期になる。この前後のルワンダの歴史を簡単に述べる。 少数派のツチ族はベルギーによる植民地支配の時期に特権階級として据えられ、多数派のフツ族を支配

    服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』ISBN:4121002903 - AztecCabal
    blackspring
    blackspring 2014/11/13
    「『ジェノサイドの丘』ではツチ族に対する虐殺を指図することでようやく支持を得ている退屈な指導者として描かれていたカイバンダ。だが本書ではルワンダ人の福祉を願う英邁な大統領としてたち現れる」
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  • 服部正也氏の「ビッグ・プッシュ」(「ルワンダ中央銀行総裁日記」より) - himaginary’s diary

    少し前の話だが、石町日記さんが服部正也氏著「ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書 290)」*1を読んで非常に面白かったというエントリを上げていた。 実はこのを小生も持っていたのだが、これまで棚の奥にしまったままだった。それを今回ふと取り出して読んでみたのだが、確かに面白い。最後の離任のシーンなどは、冒険ダン吉のラストシーンを彷彿とさせた*2。ネットで検索してみても、このに素直に感動したという感想がいくつも見られる。 ただ、そうした物語的な面白さもさることながら、このには現代の経済学者、特に国際援助や成長論を論じる経済学者に取って非常に意義のある内容が含まれているのではないか、と思った。現在のその分野では、ローマーとルーカスが内生的成長論を発展させ、スティグリッツがIMFの画一性を批判し、サックスが先進国によるアフリカ援助を唱導し、そのサックスの大上段をイースタリーが批判する、と

    服部正也氏の「ビッグ・プッシュ」(「ルワンダ中央銀行総裁日記」より) - himaginary’s diary
  • 【感想】服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』(中公新書): 中公新書の世界

  • 『ヌードと愛国』を読む - mmpoloの日記

    池川玲子『ヌードと愛国』(講談社現代新書)を読む。標題から想像する内容とは違い、真面目な研究書だ。それもそのはずで、著者池川は若桑みどりに師事した日近代女性史が専門の研究者なのだ。 書は7つの章からなっている。章題とその副題を列挙すると、「デッサン館の秘密/智恵子の"リアルすぎるヌード"伝説」「Yの悲劇/"夢二式美人"はなぜ脱いだのか」「そして海女もいなくなった/日宣伝映画に仕組まれたヌード」「男には向かない?職業/満洲移民プロパガンダ映画と"乳房"」「ミニスカどころじゃないポリス/占領と婦人警察官ヌード」「智恵子少々/冷戦下の反米民族主義ヌード」「資の国のアリス/70年代パルコの"手ブラ"ポスター」と遊び心満載だ。池川は東京女子大を卒業し、45歳で川村学園女子大学大学院に進学し、そこで若桑みどりに師事している。また近年は東京女子大学で総合教養科目「女性と表現」を担当し、2年間にわ

    『ヌードと愛国』を読む - mmpoloの日記