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  • 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』ISBN:4121002903 - AztecCabal

    書はIMFの招請を受け、日銀から派遣、ルワンダ中央銀行総裁に着任した著者の現地での苦闘を綴った記録である。 まず断っておきたい。以下で触れる箇所はジェノサイド関連の内容に終始するが、書の主な内容はなによりもまず服部の中央銀行総裁としての活動であり、ルワンダの政治的状況や歴史はごく簡単に触れられるに過ぎない。また、ルワンダ人自身の話に注意深く耳を傾け、ルワンダ国民の発展を目指して政策を決定していく過程には服部の知性と誠実さが滲み出ており、以下の偏った記述はこのの価値と魅力をほとんど伝えていない。 著者の総裁としての就任期間は1965年から1971年。ルワンダの歴史でいえばフツ革命(1961)とハビャリマナのクーデター(1973)の間に挟まれた時期になる。この前後のルワンダの歴史を簡単に述べる。 少数派のツチ族はベルギーによる植民地支配の時期に特権階級として据えられ、多数派のフツ族を支配

    服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』ISBN:4121002903 - AztecCabal
    blackspring
    blackspring 2014/11/13
    「『ジェノサイドの丘』ではツチ族に対する虐殺を指図することでようやく支持を得ている退屈な指導者として描かれていたカイバンダ。だが本書ではルワンダ人の福祉を願う英邁な大統領としてたち現れる」
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