使用するお米や酵母、造り方の違いによって多種多様に変化する日本酒。技術研究も盛んに行われるようになった現代では、これまでにない味わいのお酒が生まれるようになりました。 秋田県の銘酒としておなじみの「高清水」を手がける秋田酒類製造株式会社が、2015年に発売を開始した「高清水 デザート純吟」もそのひとつです。独特の上品な甘さと酸味がデザートワインのようであることから、この名前が付けられました。 家庭や飲食店で気軽に飲める"いつもの酒"として愛されてきた「高清水」が挑んだ画期的な商品開発の裏側と、一流シェフが提案する「高清水 デザート純吟」のペアリングをご紹介します。 「アイスワインのような甘口の日本酒を」日本屈指の米どころとして知られる秋田県は、江戸時代より酒造業が盛んに行われ、最盛期には数百軒の酒蔵がひしめいていたほどの"美酒王国"。秋田酒類製造株式会社は、県内で酒造業を営んでいた12軒の